ID:28353
近代日本画にみる女性の美 -鏑木清方と東西の美人画
会場
岡崎市美術博物館(マインドスケープ・ミュージアム)
Mindscape Museum
会期
2010年4月3日(土) ~ 2010年5月16日(日)
展覧会概要
近代日本画にみる女性の美 -鏑木清方と東西の美人画 キンダイニホンガニミルジョセイのビ-カブラキキヨカタトトウザイノビジンガ
姿容や立居振舞いから特有の優しさや秘めた強さといった内面性をも重視して女をとらえた絵画を「美人画」と呼んでいます。
女を主題にした絵画は、江戸時代の浮世絵に代表されますが、近代ではそれまでの様式化された浮世絵美人とは異なり、新感覚による清新な色彩と洗練した構図、さらに現実味を加えてまとめる女性像が描かれました。
明治・大正・昭和にかけて、「美人画」は絶頂期を迎えました。多くの日本画家が西洋の新思潮にも影響を受けて、主題、モデル、構成、題名などに苦慮しながら、秀逸な作品を残し、「美人画」を無くてはならない重要な一ジャンルに築きあげました。その代表画家に上げられるのが鏑木清方です。さらにこの時期、女性画家が登場したことにより画壇は活気づき、女性表現の展開に多大なる貢献を果たしたことは特筆すべきことです。上村松園、島成園らは、美術を学ぶ環境や社会的条件が整っていないこの時代、女性が男性と互角にわたりあって活躍し、美術史にその名を記した稀有な存在といえるでしょう。
今回の展覧会は、美人画の収集で名高い福富太郎コレクションから構成します。
内容は、第1部ではコレクションの核となっている鏑木清方をとりあげます。第2部では「東の美人画」と銘打ち、東京を中心とする関東で活躍した画家たちの作品を展示します。菊池容斎に始まり、その弟子の渡辺省亭や尾形月耕、梶田半古も、また歴史画の名手とされた小林永濯、富岡永洗、水野年方ら明治期の画家や、竹久夢二や小村雪岱、小早川清、伊藤深水ら大正から昭和にかけた画家も多く含みます。そして「西の美人画」では、京都からは上村松園、寺島紫明、秦テルヲ、甲斐庄楠音、梶原緋佐子ら、大阪からは北野恒富、島成園らを紹介します。会場は東と西の画家、総勢30人がずらりと居並びます。総点数は70点です。この機会に絶頂期の「美人画」を是非ご鑑賞ください。
- 主催者
- 岡崎市美術博物館
- 休催日
- 毎週月曜日(ただし5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)休館)
- 観覧料
- 一般800円(700円)/小・中学生400円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金
※岡崎市内の小中学生は無料
※各種障がい者手帳の交付を受けている方及びその介助者は無料 - 展覧会ホームページ
- http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/bihaku/top.html
- 展覧会問合わせ先
- 0564-28-5000
会場情報
岡崎市美術博物館(マインドスケープ・ミュージアム) オカザキシビジュツハクブツカン(マインドスケープ・ミュージアム)
Mindscape Museum
- 会場住所
-
〒444-0002
岡崎市高隆寺町峠1 岡崎中央総合公園内 - ホームページ
- https://www.city.okazaki.lg.jp/museum/index.html
登録日:1999年3月31日