ID:28311

開館記念特別展Ⅴ 浮世絵入門

―広重《東海道五拾三次》一挙公開―

会場

山種美術館

YAMATANE MUSEUM OF ART

会期

2010年5月29日(土) ~ 2010年7月11日(日)

展覧会概要

開館記念特別展Ⅴ 浮世絵入門 カイカンキネントクベツテンⅤ ウキヨエニュウモン ―広重《東海道五拾三次》一挙公開―

近代・現代日本画専門の美術館として親しまれてきた山種美術館が、江戸時代の浮世絵作品も多数所蔵していることは意外に知られていません。開館記念特別展第5弾となる本展では、これまでほとんど公開される機会のなかった浮世絵コレクションから約85点を展示いたします。

当館の浮世絵コレクションは、六大絵師(鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重)の作品が揃っているだけでなく、保存状態もよく、国内でも稀少な作品や摺りのものが含まれていることが特徴です。たとえば、初期の浮世絵版画の中でも現存数が少ない紅絵(漆絵)作品、奥村政信の《踊り一人立》や、良好な保存状態の作品が数少ないことで知られる東洲斎写楽の《二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉》の黒雲母摺りの大首絵なども見どころです。また、保永堂版の初摺である歌川広重の《東海道五拾三次》は、画帖装の扉に用いられた題字の1枚が含まれ、この題字があるものは珍しく、注目に値するでしょう。この《東海道五拾三次》を一度にすべて公開するのは、当館でも20年ぶりのこととなります。

近代、現代の作家、日本の画家のみならず、ヨーロッパの画家にも多大な影響を与え、江戸庶民に愛された浮世絵は、当時の風俗や風景を知るうえでも大変興味深い資料です。一方で、浮世絵にはいくつもの摺りが存在し、その微妙な違いにより年代や価値が異なります。一見しただけではわかりにくいような、摺りによる色や模様の違い、摺りの技法や描かれている事柄、歴史的背景なども、基礎知識を知ればその理解は一層深まります。「浮世絵入門」と題した本展は、皆様の素朴な疑問や謎に答えるべく、当館所蔵の浮世絵コレクションを通して浮世絵の「いろは」をご紹介する展覧会です。

主催者
山種美術館
休催日
月曜日
観覧料
一般1200円(1000円)・大高生900円(800)円・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体および前売り料金
※障害者手帳ご提示の方、およびその介護者(1名)は無料
展覧会ホームページ
http://www.yamatane-museum.or.jp
展覧会問合わせ先
03-3239-5911

会場情報

山種美術館 ヤマタネビジュツカン

YAMATANE MUSEUM OF ART

会場住所
〒150-0012
渋谷区広尾3-12-36
ホームページ
https://www.yamatane-museum.jp/
更新日:2010年6月1日
登録日:1999年3月31日