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日本の自画像:写真が描く戦後 1945-1964

会場

清里フォトアートミュージアム

KIYOSATO MUSEUM PHOTOGRAPHIC ARTS

会期

2010年6月5日(土) ~ 2010年8月31日(火)

展覧会概要

日本の自画像:写真が描く戦後 1945-1964 ニホンノジガゾウ:シャシンガエガクセンゴ 1945-1964

1945年、太平洋戦争が終わり、荒廃した国土から出発した日本は、わずかな期間に劇的な変貌を遂げました。そして東京オリンピックが開催された1964年頃には、思いもよらなかった経済大国への道を歩むまでになりました。「戦後」のこの時期は、一方で未曾有の創造的エネルギーに満ち溢れていた時代でもあり、日本の写真界に新しい生命が吹き込まれた時代であったといえます。

敗戦直後の破壊された焦土に繰り広げられた悲惨な状況にもっぱら向けられていた写真家の視線は、やがて方向を転じて、たがいに連帯感をもって矛盾に満ちた時代を生き延びていこうとする人間の意志に焦点を合わせていきます。1950年代中頃まで、日本は伝統と近代化の狭間に立たされる一方、都市と地方の異なった時間の流れを目撃することになります。それらの様相は、すぐれた才能ある写真家によって不朽のイメージとしてとらえられていきました。やがて社会が経済的にも自立し復興の気配が濃くなるにつれて、写真もまた新しい表現の可能性を模索することになります。

展示する168点の作品は、パリ在住の日本写真史研究者でもあるマーク・フューステル氏の編纂により選ばれたものです。日本の風土と戦後の時代、そのいずれからも遠くに位置する西欧の若い世代の眼差しから再生された日本の「戦後」はきわめてユニークなものです。写真は撮る側と見る側の視線の交差ともいえますが、そこに位相の異なる視線を持つ編纂者の見方や感じ方あるいは時代精神がかかわってきます。写真を介しての視線の「交流」の場である本展を通して、日本の「戦後」が独特の創造行為をはらんだ時代であったことをあらためて確認できれば幸いです。

主催者
清里フォトアートミュージアム
休催日
6月の火曜日
観覧料
一般800円(600円)、学生600円(400円)、中高生400円(200円)
※( )内は20名様以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.kmopa.com/
展覧会問合わせ先
TEL.0551-48-5599

会場情報

清里フォトアートミュージアム キヨサトフォトアートミュージアム

KIYOSATO MUSEUM PHOTOGRAPHIC ARTS

会場住所
〒407-0301
北杜市高根町清里3545-1222
更新日:2010年10月22日
登録日:1999年3月31日