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幻の名窯 南宋修内司官窯―杭州老虎洞窯址発掘成果展

会場

大阪市立東洋陶磁美術館

The Museum of Oriental Ceramics, Osaka

会期

2010年8月7日(土) ~ 2010年11月28日(日)

展覧会概要

幻の名窯 南宋修内司官窯―杭州老虎洞窯址発掘成果展 「マボロシノメイヨウ ナンソウシュウナイシカンヨウ-コウシュウロウコドウヨウシハックツセイカテン」

本展は杭州市考古所により発掘され、2001年に中国の十大考古発見の一つに選ばれた杭州市老虎洞磁窯址の発掘成果を日本で初めて紹介するものです。南宋時代(1127~79)、都であった臨安(現在の浙江省杭州)には宮廷専用の製品を生産する窯、いわゆる「南宋官窯(なんそうかんよう)」が設置されました。この南宋官窯には、修内司(しゅうないし)官窯と郊壇下(こうだんか)官窯があったことが文献から知られており、郊壇下官窯については杭州烏亀山(うきざん)山麓にその窯址があることが発掘により明らかになりました。しかし、修内司官窯の窯址についてはこれまで大きな謎となっていました。近年、南宋の宮城にほど近いかつての修内司営のあった場所に老虎洞(ろうこどう)窯址が発見され、大量の青磁片とともに「修内司」銘資料も出土したことから、この老虎洞窯址が「修内司官窯」ではないかと現在注目されています。南宋官窯の青磁は、薄く黒い胎土と何層にも厚く掛けられた釉薬により、「粉青(ふんせい)」と呼ばれる独特の釉色や「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる釉のひび割れを生み出し、中国の青磁の最高峰の一つとなっています。
本展では日本初公開の杭州老虎洞窯址の出土資料約50点により、幻の名窯、南宋修内司官窯の謎とその魅力に迫ります。

主催者
大阪市立東洋陶磁美術館、杭州歴史博物館、読売新聞大阪本社
休催日
月曜日(9/20・10/11は開館)、9/21・10/12
観覧料
一般600(480)円、高大生360(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.moco.or.jp/
展覧会問合わせ先
大阪市立東洋陶磁美術館 Tel.06-6223-0055

会場情報

大阪市立東洋陶磁美術館 オオサカシリツトウヨウトウジビジュツカン

The Museum of Oriental Ceramics, Osaka

会場住所
〒530-0005
大阪市北区中之島1-1-26
ホームページ
http://www.moco.or.jp/
問い合わせ先
TEL.06-6223-0055
更新日:2011年1月13日
登録日:1999年3月31日