ID:27482
マルク・シャガール展「出エジプト記」
会場
高知県立美術館
THE MUSEUM OF ART, KOCHI
会期
2009年9月15日(火) ~ 2009年11月23日(月)
展覧会概要
マルク・シャガール展「出エジプト記」 マルク・シャガールテン「シュツエジプトキ」
シャガールの《出エジプト記》は、旧約聖書の一書『出エジプト記』がモティーフになっています。物語の舞台は、絶対君主パロ(ファラオ)が支配する古代エジプト。奴隷として苦しむユダヤ民族を救うためユダヤの神から遣わされた預言者モーゼの超人的な行為を語っています。パロがユダヤ人の赤子を虐殺することを知ったモーゼの母は、ゆりかごにモーゼを入れ川へ流します。モーゼはパロの娘に拾われ、王子として成長しますが、ユダヤ民族の過酷な労働を見兼ね、神の導きによりパロと対決、ユダヤ民族を救いだします。 シャガールは、モーゼが「杖を蛇に変化させる場面」、「エジプトを闇に覆う場面」、「紅海を分断させユダヤ民族を対岸へ逃がし、追撃したエジプト軍を溺死させる場面」、「神から十戒の石板を授かる場面」、そして「ユダヤ人たちが勝手に黄金で牛を作り偶像崇拝する場面」など、象徴的なエピソードを挿絵に取上げました。1941年にナチス・ドイツのユダヤ人虐殺の魔手から逃れ、アメリカヘ亡命した経験をもつシャガールにとって、モーゼの物語は、自分の境遇を思いやる象徴的な存在でした。第二次大戦後の回復した平和と自由の素晴らしさを改めて噛み締め、シャガールの挿画本は高貢さと神秘さをたたえる作品となっています。
- 休催日
- なし
- 観覧料
- 一般350円(280円)、大学生250円(200円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※KoMPal会員(年会費5000円)、年間観覧券所持者(2500円)は無料 - 展覧会ホームページ
- http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
- 展覧会問合わせ先
- TEL 088-866-8000 / FAX 088-866-8008
会場情報
登録日:1999年3月31日