ID:27444
オブジェの方へ
-変貌する「本」の世界-
会場
うらわ美術館
URAWA ART MUSEUM
会期
2009年11月14日(土) ~ 2010年1月24日(日)
展覧会概要
オブジェの方へ オブジェノホウヘ -変貌する「本」の世界-
たとえば中世の写本や祈祷書。あるいは19世紀末、アーツ・アンド・クラフツ運動の中から生まれた、いわゆるブック・ビューティフルの数々。さらにピカソやマティスなど、近代の巨匠の手になるリーブル・ダルティスト。古今東西、美しい挿絵や凝った装丁の本、豪華な造りの様々な本が作られてきました。現代においてもアーティストたちの多くが美しい本を造り、あるいは本をテーマにして作品を制作しています。しかしそのような本のあるものは、しばしば私たちの常識を超えた「本」の作品となっています。一例を挙げれば、知識や物語の容れ物としての本が、文字通り「箱」や「トランク」になってしまったもの。突飛とも言える様々な加工が加えられた「本」。異質の素材によって、異質の相貌を示す「本」。焼かれた「本」等々。アーティストたちは、なぜ「本」に惹きつけられるのでしょうか。そしてまた、なぜ「本」の通念を逸脱してゆくのでしょうか。そこに現代のメディアの多様化と可能性を見ることができるかもしれません。同時に現代アートが、技法や素材をはじめ様々に脱領域化してゆく傾向を指摘することもできるでしょう。しかしそれでもなお、本がその形態や概念を拡張し、時には機能を剥ぎ取られた1個の「オブジェ」に変容するのはなぜでしょうか。そこにはメディアの多様化やアートの脱領域化傾向だけにとどまらない、目には見えない、しかしそれだけに一層根源的な何かがあるのかもしれません。
本展では、アーティストたちを、そして私たちをも惹きつけて止まない「本」の魅力とその広がりの一端を、現在1000点を超えている当館のコレクションをもとに、未来派から現代の若手作家の「本」を通して紹介します。
- 主催者
- うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
- 休催日
- 月曜日、11/24、12/27~2010/1/4、1/12(11/23、2010/1/11は開館)
- 観覧料
- 一般500(400)円 大高生300(240)円 中小生150(120)円
※( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.uam.urawa.saitama.jp/
- 展覧会問合わせ先
- 048-827-3215(代)
会場情報
うらわ美術館 ウラワビジュツカン
URAWA ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒336-0062
さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3階 - ホームページ
- https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/
登録日:2002年3月14日