ID:27161
線の迷宮・番外編 響きあい、連鎖するイメージの詩情
―70年代の版画集を中心に
会場
目黒区美術館
MEGURO MUSEUM OF ART TOKYO
会期
2009年8月1日(土) ~ 2009年9月27日(日)
展覧会概要
線の迷宮・番外編 響きあい、連鎖するイメージの詩情 センノラビリンス・バンガイヘン ヒビキアイ、レンサスルイメージノシジョウ ―70年代の版画集を中心に
2002年「細密版画の魅力」展、2007年「鉛筆と黒鉛の旋律」展と展開してきた、線の物質的で繊細な豊かさにフォーカスした「線の迷宮シリーズ」。今年は、その番外編として、「詩画集」「ポートフォリオ」がもっとも輝いた70年代の、版画集を中心に展示します。
日本の版画にとっての70年代は、多くのユニークな作品が活発に制作され、独自のめざましい発展がみられた重要な時代です。この70年代には、東京国立近代美術館で隔年に開催されていた「東京国際版画ビエンナーレ」(京都国立近代美術館に巡回)をはじめ、海外では旧ユーゴスラビアの「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ」やクラコウでの国際版画展など、版画に関する展覧会が盛んに開催されました。これらの国際的な版画展には、日本からも多くの作家が出品・招待出品し、国際的に高い評価をうけました。
この時期、版画の表現を生み出す技術においても実験的にいろいろなことが行われ深化します。銅版画、木版画、石版画に加えて、写真製版や、コピーなども多用され、新しいメディアの手法を取り入れた表現も多くみられるようになり、そこには時代がするどく反映されていました。
また、「版」という概念そのものについても、その解釈を拡大し広い視点からとらえなおした作品が多く生まれます。 版画にとって充実したこの時代、作家と画廊が丁寧に作り上げていったポートフォリオや、詩人とのコラボレーションによる詩画集など、密度のある凝縮した小宇宙を思わせる版画集として本の形態を持つ表現も次々に制作、出版されました。市場もまた、これらに注目しさらなる進展を促す活気に満ちていました。
今回の展示では、目黒区美術館がコレクションした版画集や詩画集をもとに、70年代を中心とした版画の一断面をふりかえります。また、この時期に制作された、ユニークな版画の工程見本なども加えて展示し、さらに、専門的なワークショップ、公開制作、ギャラリーツアーなど、多彩な方向から版画の魅力を再発見してお楽しみいただきます。
- 主催者
- (財)目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
- 休催日
- 月曜休館(9月21日(月・祝)は開館)
- 観覧料
- 一般600(450)円、大高生・65歳以上450(350)円、小中生無料
( )内は20名以上の団体料金、障がい者とその付き添い者1名は半額 - 展覧会ホームページ
- http://www.mmat.jp/
- 展覧会問合わせ先
- 03-3714-1201
会場情報
目黒区美術館 メグロクビジュツカン
MEGURO MUSEUM OF ART TOKYO
- 会場住所
-
〒153-0063
目黒区目黒2-4-36 目黒区民センター内 - ホームページ
- https://www.mmat.jp/
登録日:1999年3月31日