ID:27124

~東洋の心~ 大桐國光遺作展

会場

新見美術館

Niimi Museum Of Art

会期

2009年7月30日(木) ~ 2009年8月30日(日)

展覧会概要

~東洋の心~ 大桐國光遺作展 ~トウヨウノココロ~ オオギリクニミツイサクテン

彫刻家・大桐國光(1927-2008)は、姫路市に生まれ、生後間もなく父親の仕事の関係で京城に渡ります。3歳の時母親と死別し、父親の郷里、現在の岡山県新見市哲多町の伯父の家に預けられます。
山々に囲まれた大自然の中で牛と戯れ、ここで幼少時代を過ごしました。この少年時代の思い出は、後の大桐の素朴で独特な風景彫刻に影響を与え、さらに母への思慕は慈愛に満ちた理想的な女性の表情に表れていきます。
その後、1944(昭和19)年に入隊し、中国へ渡りますが、敗戦後復員。旧制高梁中学校(現・高梁高等学校)3年次に編入、ここで美術の教師の影響を受け、絵を描き始めます。
同校卒業後は小学校の代用教員として働きながら学費を蓄え、1953(昭和28)年岡山大学教育学部特設美術科に進みます。最初は画家を志しますが、在学中、塑像を手がけるうちに彫刻の魅力に惹かれ、1956(昭和31)年の日展に洋画≪からたち≫と彫刻≪裸婦立像≫を出品し、共に入選します。大学卒業後は日展、日本アンデパンダン展、前衛美術展などに彫刻を出品しますが、彫刻家・佐藤忠良氏の作品に感銘を受け、1968(昭和43)年より新制作展に発表の場を移します。
詩情あふれる人物像が高い評価を受け、1971(昭和46)年から3年連続で新作家賞を受賞し、新制作協会会員となります。その後、イタリアへ渡りローマ国立アカデミアに留学、エミリオ・グレコ氏に師事しました。
帰国後は東洋の精神にこだわったブロンズ彫刻の創造を目指し、素朴で誰からも愛される数多くの作品を制作しました。
さらに後進の指導・育成にもあたり、岡山県文化賞や山陽新聞賞を受賞するなど岡山彫刻界の発展に大きく貢献しました。
本展では、昨年4月、81歳で他界した大桐國光を偲び、50年に及ぶ業績を秀作により振り返ります。

主催者
新見市・新見市教育委員会・新見美術館
休催日
月曜日
観覧料
一般500円(400円)、中高生250円(200円)、小学生150円(100円)
※( )内は15人以上の団体料金。
※市内小中学生は「こころふれあいパスポート」提示で入館無料
展覧会ホームページ
http://www.city.niimi.okayama.jp/usr/art/
展覧会問合わせ先
Tel/Fax(0867)72-7851

会場情報

新見美術館 ニイミビジュツカン

Niimi Museum Of Art

会場住所
〒718-0017
新見市西方361
ホームページ
https://www.city.niimi.okayama.jp/usr/art/
更新日:2010年11月5日
登録日:1999年3月31日