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ウィンター・ガーデン

:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開

会場

原美術館

HARA MUSEUM OF CONTEMPORARY ART

会期

2009年5月23日(土) ~ 2009年7月20日(月)

展覧会概要

ウィンター・ガーデン ウィンター・ガーデン :日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開

本展は、美術評論家、松井みどり氏のキュレーションにより、90年代後半から00年代前半にかけて現われた若い世代のアーティスト14組のドローイング、絵画、映像による作品約30点で構成するものです。60年代末以降に生まれた彼らの活動には、断片を組み合わせて独自の世界感を表現し、時代遅れのものや凡庸なものに新たな用途や意味を与える「マイクロポップ」(松井みどり氏の造語)的表現が顕著に見られます。このような表現行為が、グローバル化がもたらす画一化のなかで個人がそれぞれの生きる意味を模索することを余儀無くされる現代の世界とどのように関係しているのでしょうか。
タイトルの「ウィンター・ガーデン」は「冬枯れの庭」とも「温室」とも訳すことができます。これが暗示するのは、不況や政治不安といった困難な世相のなかで、安価な素材やシンプルな方法を用いて日常に潜む特異な美を発見し、既成の組織を解体しながら新たな形を作り上げる微生物の働きにも似た想像力の道筋をたどっていく作家たちの営みです。その一見つつましく、子供の遊びにも似た表現のなかに、既成の「芸術」や文化のイメージから離れ、火や水との接触や連想や夢といった人間の身体や心のベーシックなはたらきに立ち戻ることで、現象世界における自らのありかたを認識する芸術の可能性が見出されるのではないでしょうか。
本展は国際交流基金が日本の現代美術の新世代を国際舞台に紹介する目的で企画したもので、海外巡回に先立って原美術館で国内披露をすることとなりました。

主催者
原美術館/国際交流基金
休催日
月曜日(7月20日は開館)
観覧料
一般1,000円、大高生700円、小中生500円
原美術館メンバーは無料
学期中の土曜日は小中高生の入館無料
20名以上の団体は1人100円引
展覧会ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp
展覧会問合わせ先
03-3445-0651

会場情報

原美術館 ハラビジュツカン

HARA MUSEUM OF CONTEMPORARY ART

会場住所
〒140-0001
品川区北品川4-7-25
ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp
更新日:2010年6月28日
登録日:1999年3月31日