ID:26120
ファーブル昆虫記の世界
会場
新潟市新津美術館
NIITSU ART MUSEUM
会期
2009年2月10日(火) ~ 2009年4月5日(日)
展覧会概要
ファーブル昆虫記の世界 ファーブルコンチュウキノセカイ
『昆虫記』で知られるジャン=アンリ・ファーブル(1823-1915)は南フランスの小村サン・レオンに生まれました。全10巻に及ぶことになるこの書物を最初に世に現したのは、1879年ファーブル56歳のときのことです。学校の教師を経て物理や化学などの普及書を書きながらフランス各地を転々とした彼は、この年に「アルマス(荒地)」と呼ばれる地に移り住み、亡くなるその日まで昆虫の研究に没頭したのです。
ファーブルは、昆虫を採取し、標本を作り、分類して体系立てるという従来の昆虫学には飽きたらず、明るい陽光の降り注ぐ南仏の自然の中で、日々の活動にいそしむ昆虫たちの生活をつぶさに観察し、彼らの行動の謎を解き明かしました。自分で工夫した実験道具を使って探求し、昆虫たちの生と死のドラマを生き生きと描き出した『昆虫記』は、小さな虫たちの繰り広げる壮大な叙事詩といっても過言ではないでしょう。その愛情こもった文章は、刊行されて100年を経た現在でも科学者のみならず世界中の読者を魅了し、また、多くのアーティストに霊感を与えています。
本展は『昆虫記』の先駆けとなったファーブルの直筆論文や著書、デッサンなどの資料と『昆虫記』の挿図として用いられた息子ポールによる写真、挿絵原画によってファーブルの幅広い業績と『昆虫記』の魅力を紹介します。また、『昆虫記』に魅せられた熊田千佳の慕、今森光彦、アンリの曾孫にあたるベルギーの現代美術館ヤン・ファーブルによる絵画や写真、映像作品、そして海洋堂フィギュアミュージアムが作成したオリジナルのジオラマなどを展示します。
「虫の詩人」ファーブルが愛してやまなかった昆虫の世界と『昆虫記』に触発された美術作品を通じて、わたしたちのすぐそばにいる、小さないのちの広井世界が見えてくるでしょう。
- 主催者
- 新潟市新津美術館
- 休催日
- 月曜休館(3/30は開館)
- 観覧料
- 一般800円/大学・高校生500円/中学生以下無料
*20枚以上一括購入20%引
*障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は観覧無料(受付でご提示ください) - 展覧会ホームページ
- http://www.city.niigata.jp/info/naf/
- 展覧会問合わせ先
- 新潟市新津美術館 Tel.0250-25-1300
会場情報
新潟市新津美術館 ニイガタシニイツビジュツカン
NIITSU ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒956-0846
新潟市秋葉区蒲ヶ沢109-1 (花と遺跡のふるさと公園内) - ホームページ
- https://www.city.niigata.lg.jp/nam/
登録日:1999年3月31日