ID:26046
バウハウス・デッサウ展
会場
宇都宮美術館
Utsunomiya Museum of Art
会期
2009年1月25日(日) ~ 2009年3月29日(日)
展覧会概要
バウハウス・デッサウ展 バウハウス・デッサウテン
2009年、バウハウスは創立90周年を迎えます。
両大戦間のドイツで活動し、建築やデザインのモダンを確立させた造形学校バウハウスは、今日の生活様式の象徴的な起源として広く認知されています。1996年、「ヴァイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群」は、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
第一次大戦後の1919年、バウハウスはまずヴァイマールで設立されました。初代校長となった建築家ヴァルター・グロピウスは開校に当たり、建築(Bau)という「最終目標」のもとに造形諸分野を統合する、というプログラムを掲げます。生活世界に直接関わり、その全体を根本から刷新しようとしたゆえに政治的な圧力にもつねに曝されることになったバウハウスは、デッサウ、ベルリンと拠点を移し、ナチスが政権を掌握した1933年、短い活動を終えました。
本展は、前史や同時代の動向のうちにバウハウスを位置づけたうえで、デッサウ期(1925-1932年)に焦点を当ててその活動成果をご覧いただくものです。グロピウスのプログラムは、彼が設計したデッサウ校舎に端的な実現をみました。工業都市デッサウで、バウハウスは「モダン」なものの核心を開花させたのです。バウハウス・デッサウ財団の全面的な協力を得た今回、そのコレクションよりおよそ240点が出品されて本展の骨格となります。
時代の風圧をまともに受けとめた存在でありながら、同時に、つねに立ち戻るべきタイムレスな原点として、バウハウスが再来するのはなぜでしょうか? 例えば葛藤を精緻に畳み込み、危うさの反力としての高揚に明確なかたちを与えること。あるいは稠密な透明さに自らを同調させ、澄んだ潔さに到達すること。バウハウス・デッサウの建築空間や製品は、むずかしい局面に立ち至ったとき、人がどこまで明晰で率直になることができるか、その試金石なのだとも言えるでしょう。
本展が、純化をめざしつつ硬化からは身をかわして自己を更新しようとするバウハウス精神を体験する場となることを願うものです
- 休催日
- 月曜日、2月12日(木)
- 観覧料
- 一般800円(640円)大学・高校生700円(560円)小・中学生500円(400円)
※()内は20人以上の団体料金。
※身体障がい者、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料 - 展覧会ホームページ
- http://u-moa.jp
- 展覧会問合わせ先
- TEL.028-643-0100
会場情報
登録日:1999年3月31日