ID:25400

世界を魅了した和様のうつわ 古伊万里展

会場

松岡美術館

Matsuoka Museum of Art

会期

2008年9月30日(火) ~ 2008年12月23日(火)

展覧会概要

世界を魅了した和様のうつわ 古伊万里展 セカイヲミリョウシタワヨウノウチワ コイマリテン

当館の創立者松岡清次郎(1894-1989)が蒐集した東洋陶磁コレクションは、中国陶磁を中心とした国内屈指の洗練された鑑賞陶磁コレクションとして知られています。館蔵の日本陶磁コレクションも、美的な鑑賞性に富む江戸時代の肥前磁器、伊万里焼が主体となっております。江戸時代初期1610年代に、肥前国・有田において日本で初めて磁器の焼成を成功させた伊万里焼は、17世紀半ばから18世紀初頭にかけて特に色絵磁器の分野で華麗な様式展開を繰り広げていきます。
かつて「古九谷」と呼ばれ、1640年代中国の技術を導入して初めて焼造された初期色絵磁器とされる古九谷様式の「五彩手」や「青手」は、日本固有の意匠をあらわし独特の豪奢な雰囲気を醸し出しています。また、1680年代頃からは「濁手」と呼ばれる乳白色の素地に瀟洒な絵付けを施した柿右衛門様式の色絵磁器がヨーロッパへの輸出向けとして人気を博します。国内では、鍋島藩窯が将軍家への献上品などとして格調高い鍋島様式の色絵磁器を確立します。1690年代には、「オールドジャパン」と呼ばれ初めてヨーロッパで日本製磁器として認められた古伊万里・金襴手様式が、室内装飾としてヨーロッパの諸宮殿を飾りたてました。
今展では、館蔵の日本磁器コレクションより、有田の初期色絵磁器とされる「古九谷」を初め、ヨーロッパ向けの輸出磁器である柿右衛門様式や金襴手様式の古伊万里およそ50件余りを一堂に展観し、わが国のみならず世界をも魅了した和様の磁器「古伊万里」の魅力をご紹介するものです。

休催日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料
一般800円/中高大生500円
(20名以上の団体は各100円引)/65歳以上・障害者100円引
展覧会ホームページ
http://www.matsuoka-museum.jp/
展覧会問合わせ先
Tel.03-5449-0251

会場情報

松岡美術館 マツオカビジュツカン

Matsuoka Museum of Art

会場住所
〒108-0071
港区白金台5-12-6
ホームページ
https://www.matsuoka-museum.jp
更新日:2010年12月9日
登録日:1999年3月31日