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ネオ・トロピカリア

ブラジルの創造力

会場

東京都現代美術館

MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO

会期

2008年10月22日(水) ~ 2009年1月12日(月)

展覧会概要

ネオ・トロピカリア ネオ・トロピカリア ブラジルの創造力

ブラジル、サンバとサッカーが盛んな国。巨大なアマゾン、バイオ燃料の開発などエネルギー問題やエコロジーなど
未来に向けて大きな役割を担う国。多くの移民を受け入れ、ハイブリッド文化を生み出しているこのユニークな国は
今もっとも熱い視線を集めています。
そして魅力的なのはブラジルの表現は、豊かな色彩やしなやかで有機的な形に溢れ、「生きることの喜び」を伝えて
いることです。カーニバルやサンバ、音楽で知られるように、ブラジルの文化は、ストリートの人々の生が即興で、
そのままリズムや形になったかのように見えます。

この秋、東京都現代美術館は「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展で、このブラジルの創造力を27組の
アーティスト、クリエイターの作品を通じて紹介いたします。ブラジルでは60年代に欧米文化から脱し、独自の文化の
創造を目指し「熱帯に住む者の文化のオリジナリティ」をうたった、トロピカリアという芸術運動が興りました。
「形式よりも喜びを伝える『生きられた場所』をつくるためのファンタスティックな即興の産物」である
ファベーラ(スラム街)からインスピレーションを得たエリオ・オイチシカ。彼がサンバ・ダンサーのための色とりどりの
布をあわせてつくったケープのような《パランゴレ》は着る絵画であり、その象徴と言えます。

「生きることはアートそのものだ」-そんなオイチシカの考えは1990年代以降のアーティストたちの中にも脈々と
息づいています。
リオのトロピカルな植物の花や緑をモティーフにガラスのファサードに鮮やかな壁画をつくるベアトリス・ミリャーゼス、
路上のグラフィティから出発し、ユーモラスなファンタジー絵画をつくるオスジェメオス、原住民の文化をとりいれ、
独自のモダニズム建築を提案した建築家リナ・ボ・バルジ、リオの色彩とキュートな形をオブジェのような服にしたてる
ファッションデザイナー、イザベラ・カペト。ほか、国際的に活躍している日系アーティストの作品も展示されます。
21世紀のトロピカリア-ブラジル移民100周年、「日本ブラジル交流年」を記念して開催される本展は、遠くて近い
パートナー日本へむけた、ブラジルからの「元気をもたらす贈り物」となることでしょう。

主催者
財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、駐日ブラジル大使館、日本経済新聞社
休催日
月曜日 (ただし11月3日・24日、1月12日は開館、11月4日・25日、12月28日~1月1日は休館)
観覧料
一般1200円(960円)/ 学生900円(720円)/ 中高校・65歳以上800円(640円)/ 小学生以下無料
※( )内は20名様以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.mot-art-museum.jp
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京都現代美術館 トウキョウトゲンダイビジュツカン

MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO

会場住所
〒135-0022
江東区三好4-1-1(木場公園内)
ホームページ
https://www.mot-art-museum.jp/
問い合わせ先
03-5777-8600
更新日:2010年11月4日
登録日:1999年3月31日