ID:24937

青磁を極める―岡部嶺男展

沈黙を破った鬼才

会場

茨城県陶芸美術館

Ibaraki Ceramic Art Museum

会期

2008年7月12日(土) ~ 2008年9月7日(日)

展覧会概要

青磁を極める―岡部嶺男展 セイジヲキワメル―オカベミネオテン 沈黙を破った鬼才

岡部嶺男(1919~1990)は、陶磁器の産地として知られる愛知県瀬戸に陶芸家・加藤唐九郎の長男として生まれ、幼い頃から陶磁器に親しみました。1940年に21歳で入営し、復員後、本格的に作陶活動を再開すると、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉など地元の伝統技法をもとに作域を広げていきます。なかでも器体の全面に縄文を施した織部や志野の作品は、極めて独自性が強く高い評価を得ました。その後、意欲的な作陶姿勢は青瓷(磁)※の研究へと向けられ、厳しく凛とした器形にしっとりとした艶のある不透明な釉調の<粉青瓷>、透明感ある釉調と青緑の釉色が美しい<翠青瓷>、そして誰もが為し得なかった黄褐色の<窯変米色青瓷>など、「嶺男青瓷」と呼ばれる独特の釉調や釉色の青瓷釉をまとう作品を生み出したのです。

本展覧会は、その独創性に富んだ作陶活動の全貌を没後はじめて回顧し、初期から最晩年までの作品約170点を展観します。古典の単なる模倣を超えて自らの美意識を作品に映し出すことに生涯をかけた岡部嶺男という偉大な陶芸家の軌跡をたどります。

※広く一般的には「青磁」と綴りますが、作家によっては、素地が磁土のものを「青磁」、陶土のものを「青瓷」と区別しています。岡部は作品名を「瓷」と記しています。

主催者
茨城県陶芸美術館/NHK水戸放送局/NHKプロモーション
休催日
月曜日(ただし、7月21日(海の日)は開館、翌22日[火]休館)
観覧料
一般600[500]円/高大生450[350]円/小中生250[200]円
※[ ]内は20名以上の団体料金。
※満70歳以上の方、障害者手帳・療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(1人まで)は無料。
展覧会ホームページ
http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/
展覧会問合わせ先
茨城県陶芸美術館:0296-70-0011

会場情報

茨城県陶芸美術館 イバラキケントウゲイビジュツカン

Ibaraki Ceramic Art Museum

会場住所
〒309-1611
笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)
ホームページ
https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/
更新日:2010年11月29日
登録日:2006年1月17日