ID:24280
大岩オスカール 夢みる世界
会場
東京都現代美術館
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
会期
2008年4月29日(火) ~ 2008年7月6日(日)
展覧会概要
大岩オスカール 夢みる世界 オオイワオスカールユメミルセカイ
大岩オスカール(1965年生まれ)は、物語性と社会的風刺に満ちた作品を描くアーティストです。
戦後、移民としてブラジルに渡った両親のもと日系二世としてサンパウロに生まれた大岩は、幼い頃からマンガやイラスト、美術に親しむ一方で、大学では建築を学び、年や環境に対する造詣を深めていきました。80年代半ばには、サンパウロ国際ビエンナーレのアシスタントなどの活動を通じて現代の美術表現へと近づき、アーティストとしての活動を開始します。在学中にリオデジャネイロで初個展(1985年)、第21回サンパウロ国際ビエンナーレ(1991年)を含むグループ展に参加し、20代半ば、1991年に東京に活動の場所を移しました。煙を吐き出す工場群、破棄される大量の消費物、古びた建物や、柔らかな光に満ちた下町の片隅・・。大岩は、《訪問者》(1996)や《動物園》(1997)など、独特の視点から私達の見知った世界に光をあて、この街を描いていきました。その間、ロンドン滞在(1995-96)を含む、およそ11年の東京での活動を経て、2002年からはニューヨークに活動の拠点を移し、現在に至るまで精力的な制作が続けられています。
「大岩オスカール 夢みる世界展」は、大岩オスカールの歩みを紹介する、国内では初めての大規模な個展となります。その活動はこれまで多くのグループ展やコレクション展、パブリックアートを通じて紹介され、また数々の受賞によって、高い評価をえてきました。本展は、サンパウロ時代の初期作品から最新作〈Nightmare(悪夢)〉シリーズまで、その全貌を紹介する始めての機会になります。常に自身の生活する場からスタートし、自然、社会との関わりを問いながら独自の作品世界を確立していく大岩の姿勢、その独創的な想像力は、生活とアートを結びつけるひとつのあり方として、そして何よりも同じ時代を生きる私たちの日々の営みに向けて、多くの重要な示唆を与えてくれるに違いありません。
その作品を通して、絵を描く・絵を見る初発の喜び、そして、一人一人の想像力に満ちた日々の営みを肯定する大岩オスカールの姿勢をあらためて感じ取っていただけることでしょう。
- 主催者
- 財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/読売新聞東京本社/美術館連絡協議会
- 休催日
- 月曜日※但し、5月5日(月・祝)は開館
- 観覧料
- 一般:1000円(800円) 学生:800円(640円) 中高校生・65歳以上:500円(400円) 小学生以下:無料
※( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.mot-art-museum.jp
- 展覧会問合わせ先
- 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場情報
東京都現代美術館 トウキョウトゲンダイビジュツカン
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
- 会場住所
-
〒135-0022
江東区三好4-1-1(木場公園内) - ホームページ
- https://www.mot-art-museum.jp/
- 問い合わせ先
- 03-5777-8600
登録日:1999年3月31日