ID:24189

池田満寿夫 知られざる全貌展

会場

千葉市美術館

Chiba City Museum of Art

会期

2008年4月5日(土) ~ 2008年5月18日(日)

展覧会概要

池田満寿夫 知られざる全貌展 イケダマスオ シラレザルゼンボウテン

20世紀後半の日本を自由奔放に駆け抜けながら、その溢れる才能を幅広い分野でいかんなく発揮した池田満寿夫(1934-97)が急逝して08年で11年が経ちます。ニューヨーク近代美術館での日本人初の個展(1965年)やベネチア・ビエンナーレ展での国際版画大賞受賞(1966年)など、版画家として早熟の才を発揮し、また、1977年には小説『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞し、翌年にはその映画化に際し自らメガホンを取ったことはよく知られています。版画家、画家、挿画家、彫刻家、芥川賞作家、エッセイスト、浮世絵研究家、脚本家、映画監督、TVタレント、陶芸作家など、さまざまな肩書きを持つ池田ですが、晩年の彼が陶芸制作に没頭したことはあまり知られていません。
版画家として高く評価されているものの、残された作品の数では、版画約1000点に対して陶芸作品は3000点以上にのぼります。池田満寿夫を語るときにしばしば引合いに出される言葉に「エロス」がありますが、陶芸を始めて以降は、版画でも淋派などの日本の古典に触発された作品が制作されたほか、陶芸作品の代表作として<般若心経>シリーズが制作されました。その独創性と想像力に満ちた、力強い造形表現は今日高く評価されるものですが、生前それが正当に評価されることは、残念ながらありませんでした。
この展覧会では、油彩、水彩、コラージュ、版画、彫刻、陶芸、書など、多岐にわたる池田の制作活動の振幅を、新発見や未発表の作品、資料を含めながら紹介し、つねに時代の先端を突き進んだ稀有な美術科の知られざる全貌を再評価しようとするものです。没後、数回開かれた版画中心の回顧展とは異なり、版画と陶芸作品がほぼ同数で構成されます。

主催者
千葉日美術館、毎日新聞社
休催日
4月7日(月)、5月7日(水)
観覧料
一般800円(640円) 高校・大学生560円(450円) 小・中学生無料
( )内は前売、団体30名以上および市内在住60歳以上の料金
展覧会ホームページ
http://www.ccma-net.jp/
展覧会問合わせ先
千葉市美術館 043-221-2311

会場情報

千葉市美術館 チバシビジュツカン

Chiba City Museum of Art

会場住所
〒260-8733
千葉市中央区中央3-10-8
ホームページ
https://www.ccma-net.jp
更新日:2024年10月22日
登録日:2000年10月12日