ID:23910
エイヤ=リーサ・アハティラ展
会場
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art
会期
2008年2月3日(日) ~ 2008年3月23日(日)
展覧会概要
エイヤ=リーサ・アハティラ展 エイヤ=リーサ・アハティラテン
アハティラはヘルシンキの美術学校に学んだ後にロンドンやロサンジェルスで映像を学びます。2000年にゴッホにちなんで創設された「ヴィンセント賞」の第1回受賞者となったほか、ベネチア・ビエンナーレやドクメンタ(カッセル)など数々の重要な国際展やグループ展、映画祭への参加はもちろんのこと、テイト・モダンやキアスマ現代美術館(ヘルシンキ)での大規模な個展や2003年東京オペラシティ・アートギャラリーでの個展、またニューヨーク近代美術館(MoMA)でも作品が発表されるなど活躍が続いており、2008年1月からはパリ、ジュー・ド・ポーム国立ギャラリーでの大規模な回顧展開催が予定されています。
アハティラは自らの作品を「ヒューマンドラマ」と称します。愛や嫉妬、怒り、和解といった人間関係に横たわる強烈な感情やセクシュアリティ、コミュニケーションの難しさ、アイデンティティなどを彼女の作品の中に見出すことができます。アハティラが映像や写真を通じてみせる物語性は、冗長な期間から得られたリサーチやアーティスト自身に起こった経験や記憶に基づいて作られた虚構の世界でもあります。
国内では唯一の会場となる本展覧会では、2005年第51回ベネチア・ビエンナーレに出品され賞賛されたビデオ・インスタレーション作品《祈りのとき》“The Hour of Prayer”(2005)を展示します。これは愛犬の死というアハティラ自身の体験に基づき愛情と死を取り上げた作品で、日々の生活の中に訪れた死とその嘆きをいかに処してしくかという過程が1月の冬の嵐吹きすさぶニューヨークから北欧、11ヵ月後の西アフリカ、ベニンでの出来事まで、4面のスクリーン上に展開されます。スクリーンに映し出された語られる出来事や時間、景色のうつろいは、ドキュメンタリー要素と個人の経験を往来し、やがてインスタレーション空間に身を置く鑑賞者をも巻き込んでいきます。
本展では新作《漁師たち》“Fishermen”(2007)のビデオ・インスタレーションと写真作品もあわせて展示。いかに作品と出会うか熟考されたインスタレーション空間において、アハティラの新作は鑑賞者がこころの内側にじっと向き合うよういざなうことでしょう。
- 主催者
- 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、財団法人ミモカ美術振興財団
- 休催日
- 会期中無休
- 観覧料
- 一般950円[760円]、大学生650円[520円]、高校生以下・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳お持ちの方は無料
*[ ]内は前売及び20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://mimoca.org
- 展覧会問合わせ先
- TEL : 0877-24-7755 FAX : 0877-24-7766
会場情報
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 マルガメシイノクマゲンイチロウゲンダイビジュツカン
Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art
- 会場住所
-
〒763-0022
丸亀市浜町80-1 - ホームページ
- https://mimoca.org
登録日:1999年3月31日