ID:23467

紫紙金泥経

~その美しさに秘められた謎~

会場

紙の博物館

papermuseum

会期

2007年9月15日(土) ~ 2007年11月25日(日)

展覧会概要

紫紙金泥経 シシキンデイキョウ ~その美しさに秘められた謎~

国宝「紫紙金字金光明最勝王経」は今から1200年以上も前、聖武天皇によって護国安寧を祈って全国の国分寺に納められた経典です。紫根で染めた紙に金泥で書写されており、その燦然とした輝きは今もなお失われることなく保たれています。
福島久幸氏(静岡市清水区在住の歯科医師)はこの金泥書を初めて目にされた時、その見事さに圧倒されるとともに、なぜ金で字が書けるのか、なぜ千年以上の時を経ても剥げ落ちることなく輝き続けているのかなどの疑問を持たれ、この謎を解くために紫紙金泥経の研究を開始されました。
福島氏は、能書家で植物学にも造詣が深く、歯科医師であることから金の取扱いには熟練されているという三拍子そろった能力と、とてつもない凝り性の性格から徹底的な研究を行い、金泥書の製法を解明されました。そして「紫紙金字金光明最勝王経」の再現はもとより、「万葉集」や「源氏物語」などの古典や江戸時代の植物学書などを多数書写されました。それらは「福島本」と呼ばれて珍重されています。
この企画展では、福島氏の20年間にわたる研究の成果を、その技術的分析や奈良時代の製紙や写経など、歴史的な側面と併せて紹介いたします。また、展示期間中に「金泥書実演会」を2回開催いたします。この機会に金泥書の世界をご堪能ください。

主催者
(財)紙の博物館
休催日
月曜日(9/17、9/24、10/8は開館) 9/18(火)、9/25(火)、10/9(火)、11/6(火)は休館
観覧料
大人300円、小・中・高校生100円(団体割引有)
展覧会ホームページ
http://www.papermuseum.jp
展覧会問合わせ先
紙の博物館 03-3916-2320

会場情報

紙の博物館 カミノハクブツカン

papermuseum

会場住所
〒114-0002
北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
更新日:2010年11月8日
登録日:2003年2月20日