ID:23440
収蔵コレクション展8 「『食道楽』の人 村井弦斎」
会場
神奈川近代文学館
KANAGAWA MUSEUM OF MODERN LITERATURE
会期
2008年1月19日(土) ~ 2008年3月2日(日)
展覧会概要
収蔵コレクション展8 「『食道楽』の人 村井弦斎」 ショクドウラクノヒトムライゲンサイ
村井弦斎(本名・ゆたか寛 1863~1927)は、和洋中600種類以上の料理を盛り込んだ明治・大正期のベストセラー『食道楽』をはじめとする多くの啓蒙小説を通して、日本人の家庭生活の改善と合理化をめざしました。平塚(神奈川県)に広大な土地を手に入れ「たいがくろう対岳楼」と呼ぶ邸宅を構えた弦斎は、雑誌「婦人世界」を舞台に婦人の啓発にも力を注ぐ一方、修業時代、新聞記者時代にはぐく育んだ時代の先を読む鋭い感覚をもとに、小説家の枠には収まらない幅広い活動を行った。晩年にはけつきよ穴居生活や断食、もくじき木食を自ら実践、研究することで社会への貢献の道を模索しました。
当館では登山家・随筆家でNHKに勤務した弦斎の長女・村井米子氏(1901~1987)から、弦斎の著書や愛用の本箱などをいただいており、その没後、孫の吉田淑子氏から米子氏宅に保管されていた弦斎資料(たかこ多嘉子夫人・米子資料を含む)3,530点を寄贈いただいています。
本展は1998年(平成10)から開始された〈収蔵コレクション展〉シリーズの第8回目にあたり、昨年没後80年を迎えた村井弦斎の人と作品を館蔵資料によって紹介するものです。
【主な出品資料】
原稿
「脚本 食道楽(初幕目)」草稿(1905年〈明治38〉2月歌舞伎座で公演)
「子宝」原稿(「婦人世界」)
「家庭小説 小松嶋」草稿(最後の小説、「婦人世界」)
「夫婦情愛論」草稿(「婦人世界」)
村井米子『やまあい山愛の記』原稿
小島烏水「槍と穂高」草稿
自筆資料
「遊米雑記」(1884年8月1日~1885年3月29日)
「滝頭日記」(1887年8月31日~9月5日)
村井米子 日米開戦を報道するNHK内の様子(1941年12月8日~12月25日)
書簡
弦斎書簡 多嘉子夫人あて 1916年(大正5)5月6日
村井多嘉子書簡 弦斎あて1923年9月13日
矢野龍溪書簡 弦斎あて1906年10月16日
尾崎喜八書簡 村井米子あて 1939年(昭和14)1月13日
書画
弦斎書「台所心得の歌」
水野年方画『食道楽』夏の巻 口絵原画下絵
『HANA, a Daughter of Japan』に挿入された鈴木華邨の版画
山口青邨書「さわやかに木曾の五木をけふ見たり」(色紙)
その他
絵・・・
- 主催者
- 県立神奈川近代文学館・財団法人神奈川文学振興会
- 休催日
- 月曜日(ただし2/11[月・祝]は開館)
- 観覧料
- 一般250(150)円 学生150(100)円 65歳以上、高校生以下無料
( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.kanabun.or.jp
- 展覧会問合わせ先
- 財団法人神奈川文学振興会 045-622-6666
会場情報
神奈川近代文学館 カナガワキンダイブンガクカン
KANAGAWA MUSEUM OF MODERN LITERATURE
- 会場住所
-
〒231-0862
横浜市中区山手町110
登録日:1999年3月31日