ID:23366

gallerism2007

関西美的解体新書

会場

大阪府立現代美術センター

会期

2007年10月29日(月) ~ 2007年11月10日(土)

展覧会概要

gallerism2007 gallerism2007 関西美的解体新書

オランダの医学書「ターヘル・アナトミア」を手にした前野良沢が、実際に腑分けに立ち会って、その真実を確認したときの驚きは、相当なものであったに違いありません。そのことが、オランダ語の辞書も無い当時に、困難を極めた翻訳への強い動機付けになり、四年もの歳月をかけて、「解体新書」として結実しました。真実の追究こそが、そのテーマでした。 現代美術には、多種多様の表現があり、どれが真実だというものはありません。科学における真実の追究とは一線を画しますが、しかしながら、それぞれの美術家が、新しい表現を発見し検証してゆく動機付けには、科学における真実の追究と同様の構図が、読み取れます。 京都・大阪・奈良・神戸の現代美術を扱う画廊が集まって開催する gallerism展が、第4回を迎えました。今回私たちは、展覧会に「 関西美的解体新書 」というサブタイトルをつけました。それは、美術家と画廊が一緒になって、新しい表現を切り開くさまを比喩している一方、「解体新書」に込められた変革への挑戦を、私たちの問題として取り込んでいきたいという願いが込められています。翻訳が、出版を通じてはじめて社会的効力を持つのと同様に、美術における新しい表現は、画廊という舞台を経て世に放たれます。そのダイナミズムを、この展覧会で、少しでも感じ取っていただければ幸いです。

主催者
gallerism2007実行委員会
休催日
日曜日
観覧料
無料
展覧会ホームページ
http://www.osaka-art.jp/

会場情報

大阪府立現代美術センター オオサカフリツゲンダイビジュツセンター

会場住所
〒540-0008
大阪市中央区大手前3-1-43 大阪府新別館北館・南館
更新日:2007年7月5日
登録日:1999年3月31日