ID:22681

―竜宮物語―伊東昭義海中写真展

海には地上にある総ての色彩が揃っている

会場

しもだて美術館

Shimodate Museum of Art

会期

2007年7月14日(土) ~ 2007年9月17日(月)

展覧会概要

―竜宮物語―伊東昭義海中写真展 ―リュウグウモノガタリ―イトウアキヨシカイチュウシャシンテン 海には地上にある総ての色彩が揃っている

しもだて美術館では、世界的に高い評価を得ている海中写真家、伊東昭義の写真展を開催します。伊東氏は、石川県金沢市に生まれ、少年時代にはやくも芸術家を志し、日本大学芸術学部美術学科を卒業、彫刻家として創作活動に入り、二紀会や現代日本美術展などで多くの賞を受賞しました。その一方で、沖縄をはじめとする世界各地の海を撮影フィールドに、鮮やかな色彩と生命のエネルギーに満ちた海中世界の美を探求し続け、写真と彫刻による独自の芸術活動を展開しています。2005(平成17)年には、アメリカ・スミソニアン協会にて日本人初の個展を開催し、その美しさに、これまでの海中写真家の領域を超えた、芸術家としての高い評価を得ました。それゆえ、彼は「写真美術」という全く新しい概念を生み出した美術家として、現在、認められています。更に伊東氏は、幼児教育の専門家としても新しい試みに取り組んでおり、先駆者として活躍されています。現在は、美ら島沖縄大使ならびにWWF(世界自然保護基金)会員としても活動され、自然の美しさを後世に伝えるべきものとして、広く保護を呼びかけています。
今展覧会のテーマは「竜宮物語」と題し、地球温暖化や自然破壊が進む中にあってもなお、色鮮やかに生き続けるサンゴや海の生き物たちの様を展覧いたします。それはまさに地球に残された最後の楽園であり、遠い昔から沖縄に伝わる「ニライカナイ」の伝説にも通じる永遠の神の国でもありました。「ニライカナイ」とは、この世に生きる全ての生命が生まれ、帰っていく海底の楽園のことです。この伝説は、日本各地に残る竜宮の物語のもととなったとも言われています。「海には地上にある総ての色彩が揃っている。」と語る伊藤は、海中の楽園に満ち溢れる色彩の輝きの中に、生命の源を見いだし、その一瞬を作品の中にとらえています。今展では、そうした伊東昭義の世界を、大型パネルや透過光写真も含めた約80点の作品により展覧いたします。あわせて立体作品や海に捧げられた誌も展示し、氏の総合芸術家としての一面もご紹介いたします。
暑い夏の季節、涼やかな海の青の世界に息づく命ある色彩のエネルギーを、あなたも感じてみてはいかがでしょうか。

主催者
しもだて美術館/筑西市/筑西市教育委員会
休催日
月曜休館(但し7月16日は閉館し、翌日休館)
観覧料
一般500円/高校生以下無料
※団体400円(10名様以上)
※会期中は常設展ならびに板谷波山記念館もご覧いただけます。
展覧会ホームページ
http://www.shimodate-museum.jp/
展覧会問合わせ先
0296-23-1601

会場情報

しもだて美術館 シモダテビジュツカン

Shimodate Museum of Art

会場住所
〒308-0031
筑西市丙372 しもだて地域交流センター(アルテリオ)3階
ホームページ
https://www.city.chikusei.lg.jp/page/dir004549.html
更新日:2010年9月27日
登録日:2005年12月1日