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特集陳列 仏像の道―インドから日本へ

会場

東京国立博物館

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

会期

2007年7月27日(金) ~ 2008年4月6日(日)

展覧会概要

特集陳列 仏像の道―インドから日本へ トクシュウチンレツ ブツゾウノミチ―インドカラニホンヘ

仏教は紀元前5世紀頃のインドでブッダが説いた教えで、ブッダの死後もその教えを受け継ぐ人々によって伝えられてきました。仏教徒は、ブッダの遺骨(舎利:しゃり)を納めた仏塔(ストゥーパ)を礼拝の対象としました。この仏塔にブッダにまつわる説話を表わしたり、さまざまな装飾をほどこすようになり、仏教美術が始まります。しかし、はじめはブッダを人間の姿で表わすことは禁じられており、ブッダは足跡や傘、車輪といった象徴によって、その存在を暗示するという約束ごとがありました。

紀元後1世紀になって、ブッダを人間の姿で表わすことが行なわれるようになり、仏教徒は仏像を礼拝するようになります。仏教の教えの広がりとともに、インドのみならず各地でさまざまな形の仏像が造られ、人々の信仰を集めました。
仏像の誕生とほぼ時を同じくして、仏教は中央アジアを経由して中国に伝えられました。中国では南北朝時代になると、国家の保護の下で仏教が繁栄し5世紀に入ると大規模な石窟(せっくつ)寺院なども造営されるようになり、おびただしい数の仏像が作られました。仏像の様式がインド風から中国風へと変化するのはちょうどこの頃で、外来の仏教を自分たちのものにしていく様子がわかります。

4世紀の終わりに、仏教は中国から朝鮮半島へ伝わりました。やはり王室が仏教を保護し、仏像は中国南北朝時代(420~589)のスタイルを継承しながら、朝鮮半島に独自の流行もうみ出しました。
6世紀には、朝鮮半島の百済からわが国へ仏教が伝来しました。日本では7世紀に入ると造寺造仏活動が本格化します。伽藍(がらん)配置や仏像の様式には、朝鮮半島や中国との関連がうかがわれます。中国では618年に唐王朝が成立し、都の長安では仏教が大いに栄え、わが国の仏教文化にも大きな影響を及ぼしました。

今回の展示では、仏像の誕生したガンダーラから中国、朝鮮半島、日本の仏像20点余を選び、それぞれの時代、地域で、どのような仏像が作られ、人々の信仰を集めていたのかをたどってみたいと思います。

休催日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月1日)
観覧料
一般600(500)円 大学生400(300)円
( ) は20名以上の団体料金
高校生以下・満70歳以上・障害者とその介護者1名は無料
(入館の際に手帳等をご提示ください)
展覧会ホームページ
http://www.tnm.jp/
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京国立博物館 トウキヨウコクリツハクブツカン[ウエノコウエン]

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

会場住所
〒110-8712
台東区上野公園13-9
ホームページ
https://www.tnm.jp
問い合わせ先
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
更新日:2010年10月8日
登録日:1999年3月31日