ID:19063
将軍家への献上 鍋島
-日本磁器の最高峰-
会場
福島県立美術館
Fukushima Prefectual Museum of Art
会期
2007年4月7日(土) ~ 2007年5月20日(日)
展覧会概要
将軍家への献上 鍋島 ショウグンケヘノケンジョウナベシマ -日本磁器の最高峰-
佐賀・鍋島藩の御用窯(ごようがま)で、有田の民窯から最高の技術を持つ者を集め、技術の漏出を厳しく制限する生産管理のもと、採算を度外視して焼かれた「鍋島」。染付(そめつけ)・色絵・青磁などさまざまな技法を駆使し、美しくかつ斬新で高度に洗練されたデザインは、日本磁器の最高峰として、美術愛好家をはじめ世界的にも多くの人々が憧れるやきものの一つです。しかしその実態や、流通の様相などは意外なほど知られておらず、実は幻のやきものとも言える存在なのです。 鍋島焼は、三代将軍家光の時に、中国磁器に代わる献上磁器として肥前・有田の岩谷川内(いわやがまち)藩窯で生まれました。この有田時代のあと伊万里市大川内(おおかわち)の藩窯は移転し、初期鍋島が作られます。五代将軍綱吉の元禄時代にその盛期を迎え、幕府財政建て直しを図った八代将軍吉宗の時に翳(かげ)りをみせるようになりますが、その後、十代将軍家治(いえはる)の代・田沼意次(たぬまおきつぐ)時代に更に新たな鍋島の様式を生み出します。 従来の「鍋島」展では、陶工および鍋島藩側の事情に基づく変遷が紹介されることがほとんどでしたが、この展覧会では、鍋島焼は将軍家献上を主目的としたため、幕藩体制の絶対権力者・徳川将軍家の動向に敏感に反応して変遷を遂げた、という新たな視点から藩窯の歴史を辿ります。 各時代に日本で最高峰の磁器を作り出した鍋島焼の全貌を、最新の研究成果をもとに約250点の名品を通して紹介します。 展示構成 第1章 草創期~家光と鍋島焼の草創[有田時代の鍋島] 第2章 成長期~藩窯の移転と生産体制の確立[大川内初期鍋島] 第3章 隆盛期~綱吉と元禄・鍋島様式の完成[大川内盛期鍋島] 第4章 成熟期~吉宗と鍋島焼の成熟[大川内中期鍋島] 第5章 衰退期~「家治好み」の新鍋島様式[大川内後期鍋島]
- 主催者
- 福島県立美術館、NHK福島放送局、NHK東北プランニング
- 休催日
- 毎週月曜日(4月30日は開館)
- 観覧料
- 一般・大学生1000(800)円 高校生600(480)円 小・中学生400(320)円 ( )内は20名以上団体料金
- 展覧会ホームページ
- http://www.art-museum.fks.ed.jp
- 展覧会問合わせ先
- 福島県立美術館Tel.024-531-5511
会場情報
福島県立美術館 フクシマケンリツビジュツカン
Fukushima Prefectual Museum of Art
- 会場住所
-
〒960-8003
福島市森合字西養山1 - ホームページ
- https://art-museum.fcs.ed.jp
登録日:1999年3月31日