ID:1652

アンソール版画展

会場

茨城県つくば美術館

TSUKUBA MUSEUM OF ART, IBARAKI

会期

2001年10月20日(土) ~ 2001年11月18日(日)

展覧会概要

アンソール版画展 アンソールハンガテン

20世紀の表現主義やシュールレアリスムから、その先駆性が高く評価されている画家ジェイムズ・アンソール(1860~1949)の手彩色(てさいしき)エッチング30点を含む版画作品226点を紹介する「アンソール版画展」を開催いたします。
アンソールは、ベルギーに生まれ、ブリュッセルの王立美術学校で学んだ後、室内画・静物画・風景画などにより、早くから注目されましたが、1880年代の後半ころから、今日アンソール芸術の特徴とされている幻想的な主題に移行しました。
仮面と骸骨、生と死、食物と排泄、美とグロテスク、こうした人間の本性にかかわる問題をその作品に刻み込んだアンソール。その版画作品の全貌に迫ります。意外なものに対する関心、ショックの効果を狙うという手法はボードレールやポーの作品を好んだアンソールの文学作品に対する嗜好とも関連しています。
作品の中で聖なるものが俗化され、身分の高いものが人間的=動物的次元にまで引き下げられて痛罵されます。ドクロや仮面や道化師が紛れこむアンソール芸術における人間は、押し合いへしあいしつつ、狡猾であったり、疑い深くあったり、こっけいな表情を見せていたり、人間性のありとあらゆる表情を浮かべています。社会的に身分の高い人物が、画面の下層部に描かれている民衆には目もくれず、平然と排泄行為を行なっている「純理派の食糧供給」など、驚くべき場面が展開します。
本展は「自画像」「肖像・静物」「風景・海景・街路・建築物」「宗教主題」「幻想とグロテスク」「諷刺・風俗・歴史など」「リトグラフ」の7部構成で、アンソールの版画作品を主題別にわかり易く展示します。展示作品はベルギーのアンソール・アーカイヴおよびベルギー個人所蔵家から貸し出されたものです。

主催者
茨城県つくば美術館・東京新聞
休催日
月曜日
観覧料
一般380(320)円 高・大学生280(220)円 小・中学生180(120)円
※( )内は20名以上の団体料金
※65歳以上の方と障害者の方は無料
※第2・4土曜日は高校生以下無料
※11/13(県民の日)は無料
展覧会ホームページ
http://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/
展覧会問合わせ先
TEL 029-856-3711 FAX 029-856-3358

会場情報

茨城県つくば美術館 イバラキケンツクバビジュツカン

TSUKUBA MUSEUM OF ART, IBARAKI

会場住所
〒305-0031
つくば市吾妻2-8
ホームページ
https://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/
更新日:2010年11月2日
登録日:1999年3月31日