ID:12085

Landschaft

会場

ヴァイスフェルト(レントゲンヴェルケ)

weiBfeld(roentgenwerke)

会期

2007年4月7日(土) ~ 2007年4月28日(土)

展覧会概要

Landschaft ラントシャフト

「風景」をテーマに2003年度から開催している企画展の第三弾です。単なる風景展とはちがい、作家が見ている風景の先に生み出される作品、またそれを介して風景を味わうという企画展です。そこにみる風景は我々の日常の風景をより研ぎすまされたものかもしれません。
今回の出展アーティスト3名ともヴァイスフェルトでの発表は初めての新進気鋭若手アーティストです。
阿部未奈子は、2004年に東京芸術大学を終了したばかりのアーティストです。実際の風景写真にコンピューター加工を施したものを元に、キャンバスに描いていきます。その製作過程は、傍らに流れ過ぎていく風景と交渉をかさね、自らの内に取り組んでいくかのようです。自分だけが知りうる風景は、深い記憶に満ち解釈に苦痛と同時に快楽を伴う素材だと作家は言います。シンプルな色調で構成されたペインティングの作品には、内情と風景を織り交ぜた、不思議な世界観があらわれます。

大平龍一は、現在東京芸術大学院の彫刻専科に在籍する木彫のアーティストです。彼の作品モチーフは一見彫刻作品とはかけ離れ、また細部にいたる技術は想像をこえた領域に達しています。選ばれるモチーフは例えば生活の一片にある段ボール、それを日常の枠からためらいなく切り出します。なんでもない日常のモノはある種の神聖さをもつ存在へと転化します。

成田義靖は、2001年東京工芸大学を卒業後活動を続ける、夜の工事現場や建設物をモチーフにした写真作家です。彼が撮る写真には、感情を排した独特の冷ややかさを持つ風景が写り、何者もよせつけない完璧なクールな世界があります。一瞬観るものをつかむ色合いや残酷な視点のはかない魅力が、世界に多くある建築物を撮った写真との違いかもしれません。

それぞれが全く異なるジャンルのアーティストが集うグループ展です。
ペインティング・木彫・写真と各々の表現から生まれる、新しい視点の「風景」展を是非ともご高覧下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

休催日
日月祝日
開催時間
11:00:00 ~ 19:00:00
展覧会ホームページ
http://roentgenwerke.com

会場情報

ヴァイスフェルト(レントゲンヴェルケ) ヴァイスフェルト(レントゲンヴェルケ)

weiBfeld(roentgenwerke)

会場住所
〒106-0032
港区六本木6-8-14 コンプレックス北館3F
更新日:2007年4月26日
登録日:2007年4月5日