ID:10724

生誕110年 前田寛治展

~一九三〇年協会の仲間とともに~

会場

新見美術館

Niimi Museum Of Art

会期

2006年9月29日(金) ~ 2006年11月26日(日)

展覧会概要

生誕110年 前田寛治展 セイタン110ネンマエダカンジテン ~一九三〇年協会の仲間とともに~

近代日本洋画界のリーダーとして、重要な足跡を残した前田寛治の生誕110年を記念して「生誕110年前田寛治展~一九三〇年協会の仲間とともに~」を開催します。
前田寛治は、1896(明治29)年現在の鳥取県東伯郡北栄町に生まれました。倉吉中学校を卒業後、コローの伝記に触発され画家を志し上京。1916(大正5)年、東京美術学校西洋画科に入学し、藤島武二教室で学びます。1921年(大正10年)、東京美術学校を卒業後研究科に進み、同年の二科展・帝展にそれぞれ初入選し画壇にデビューします。1922(大正11)年には平和記念東京博覧界で《立てる子供》が褒状を受賞、これを機に渡仏します。留学中は、中学の同級生で社会主義思想家・福本和夫と交流し、一時期労働者の肖像や工場の風景などを描きますが、クールベの写実主義に傾倒、「質感」「量感」「実在感」を統一させた独自の方法論を打ち立て、新写実主義を提唱しました。1925(大正14)年帰国し、同年の第6回帝展に《J・C嬢の像》を出品し特賞を受賞。翌1926(大正15)年にはパリ留学中から親交のあった木下孝則、里見勝蔵、小島善太郎、佐伯祐三とともに一九三〇年協会を結成。さらに前田写実研究所を開設し、後進の指導にもあたるなど、その活躍は目覚しく、新時代を告げる旗手として強い支持を受けました。また、前田の描く裸婦や婦人像は、当時の若い画家たちにも大きな影響を与え、「前寛ばり」の作風が現れました。
1929(昭和4)年、第10回帝展では《海》が帝国美術院賞を受賞しますが、1930(昭和5)年4月病に倒れ、33歳6ヶ月という若さでこの世を去りました。
本展では、前田の生誕110年を記念して、前田の代表作とともに、一九三〇年協会メンバーである木下孝則、里美勝蔵、小島善太郎、佐伯祐三らの作品も併せて展示し、前田芸術と昭和初期の日本洋画の流れを振り返ります。

主催者
新見市・新見市教育委員会・新見美術館
休催日
月曜日(10/9(月)は開館し翌日休館)
観覧料
一般700(600)円 中高生300(250円) 小学生200(150)円
※( )内は15人以上の団体料金
※市内 小・中学生は入館無料
展覧会ホームページ
http://www.city.niimi.okayama.jp/usr/art/
展覧会問合わせ先
Tel/Fax(0867)72-7851

会場情報

新見美術館 ニイミビジュツカン

Niimi Museum Of Art

会場住所
〒718-0017
新見市西方361
ホームページ
https://www.city.niimi.okayama.jp/usr/art/
更新日:2010年11月5日
登録日:1999年3月31日