ID:10235

プラート美術の至宝展

マリア伝説とルネサンス

会場

ひろしま美術館

HIROSHIMA MUSEUM OF ART

会期

2006年1月3日(火) ~ 2006年2月19日(日)

展覧会概要

プラート美術の至宝展 プラートビジュツノシホウテン マリア伝説とルネサンス

イタリア・ルネサンス~バロックの名品約60点を展覧。ボッティチェリの師匠、フィリッポ・リッピの祭壇画は必見!
★フィレンツェに挑戦した都市“プラート”の物語
プラートは、イタリア中部トスカーナ州にある繊維産業で有名な小さな都市です。14世紀には、プラートから南東15kmほどに位置する大都市フィレンツェの脅威にさらされ、市内の聖堂は北西のピストイア教区からの独立を悲願としていました。政府は、町のシンボルである聖母の帯に関する美術作品を発注し、市民の団結と愛郷心を高めようとしました。その結果、17世紀にはピストイアと対等な教区に昇格し、1992年にはフィレンツェから独立、プラート県となったのです。
本展では、約60点の美術作品とともに、ひとつの都市の歴史を紐解きます。
★ プラートに伝わる聖母マリアからの贈り物
プラートには、聖母マリアが身につけていたとされる帯が伝わり、大切に保管されています。そのため、聖母に守られている町として、特に聖母崇拝に関わる芸術作品が数多く制作され、教会や政庁を彩ってきました。大都市フィレンツェにつねに脅かされてきたプラートにとって、マリア信仰と美術は愛郷心を育み、人々の心を結束させる町の重要なシンボルだったのです。 本展では、聖帯伝説をはじめマリアにまつわる物語を描いた作品や優しく慈愛にあふれた眼差しを見せる聖母像を数多くご覧いただけます。
★初期ルネサンスの巨匠 フィリッポ・リッピ
プラートは、市の聖堂を飾る壁画を依頼するため、当時フィレンツェで人気を博していたフィリッポ・リッピ(1406-69年)を招聘しました。リッピが46歳から13年の歳月をかけて完成させた大聖堂壁画は、彼の代表作といえます。
リッピの作品の魅力は、いきいきとした人物表現や優美で繊細な線描にありますが、それらは当時弟子であったボッティチェリに影響を与えています。
リッピの作品は傷みやすい板絵や壁画が多いため、日本で見る機会は限られていますが、今回は状態の良い板絵3点が初来日することになりました。また、代表作であるプラート大聖堂の壁画も写真や映像でご紹介します。

主催者
財団法人ひろしま美術館/TSSテレビ新広島/中国新聞社
休催日
会期中無休
観覧料
一般=1,200(1,000)円 高大生=900(700)円 小中生=500(300)円
※( )内は、前売及び団体(20人以上)の料金。
※65歳以上の方は、一般当日料金の半額。
※障害者手帳をご提示の方は、ご本人と同伴者1名が無料。
展覧会ホームページ
http://www.hiroshima-museum.jp/
展覧会問合わせ先
TEL 082-223-2530

会場情報

ひろしま美術館 ヒロシマビジュツカン

HIROSHIMA MUSEUM OF ART

会場住所
〒730-0011
広島市中区基町3-2 中央公園内(リーガルロイヤルホテル北側)
ホームページ
https://www.hiroshima-museum.jp
更新日:2010年9月16日
登録日:1999年3月31日