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春の特別展 澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしの美展

会場

掛川市二の丸美術館

Kakegawa Ninomaru museum of art

会期

2005年4月23日(土) ~ 2005年6月12日(日)

展覧会概要

春の特別展 澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしの美展 ハルノトクベツテンサワノイグシカンザシビジュツカンショゾウクシカンザシノビテン

二の丸美術館では春の特別展として、澤乃井櫛かんざし美術館所蔵の櫛かんざしを中心とした女性の装身具、約900点による展覧会を開催します。
髪飾りの歴史は古く、古代石器時代にまでさかのぼると言われています。その後長い垂髪が続いた平安時代には髪飾りは一時衰退しますが、再度登場し流行するようになるのは、日本女性独特の髷(まげ)が完成する江戸時代に入ってからのことです。
江戸初期の髪飾りは、実用的な梳櫛(すきぐし)を一枚挿しただけの簡素なものが主流でした。それが江戸中期以降になると、髪をまとめる道具として実用性に加え、女性の美しさを演出する装飾品としての要素を強めてゆきます。櫛やかんざしは、女性たちに色香を添える欠かせぬ小道具となったのです。材質・意匠とも多様性を極め、木・象牙・鼈甲(べっこう)をはじめ、金属・貝・石玉・ガラスなど様々なものが使用されました。技法的にも、漆・蒔絵・螺鈿(らでん)・象嵌(ぞうがん)など繊細緻密な技法が駆使され、質の高い工芸品の域に達します。
これらの櫛かんざしには、江戸細密工芸の豊かなデザイン感覚と技巧の粋、そして人々の深い愛着心をかいま見ることができます。この風潮は、江戸の文化・文政期に爛熟期を迎えますが、明治・大正から昭和の前半に至るまで長きにわたり、女性の髪を彩り持てはやされてきました。
今回の展示は、江戸から明治・大正・昭和と時代を追って櫛かんざしの歴史をたどりながら、その技巧と技と美をご紹介するものです。手のひらほどの小さな空間に繰り広げられる無限の世界に、時代を生きた女性たちの想いが映し出されています。時を越えた今、これらの櫛かんざしは私たちに、日本女性のもつ本来の美しさや精神的豊かさを語りかけています。

休催日
月曜日・祝日の翌日(但し4月30日・5月2日は開館)
観覧料
一般 300円(240円)
小・中学生 100円(80円)
※土曜日は小中学生無料
展覧会ホームページ
http://lgportal.city.kakegawa.shizuoka.jp/kanko/center/BIJYUTUKAN_3.html
展覧会問合わせ先
掛川市二の丸美術館 0537-62-2061

会場情報

掛川市二の丸美術館 カケガワシニノマルビジュツカン

Kakegawa Ninomaru museum of art

会場住所
〒436-0079
掛川市掛川1142-1
ホームページ
https://k-kousya.or.jp/ninomaru/
更新日:2010年10月19日
登録日:2006年1月21日