ID:10057
瑛九・池田満寿夫 ―美のデザイン―
北九州市立美術館コレクションより
会場
北九州市立美術館分館
Kitakyushu Municipal Museum of Art, Riverwalk Gallery
会期
2006年4月15日(土) ~ 2006年5月28日(日)
展覧会概要
瑛九・池田満寿夫 ―美のデザイン― エイキュウ・イケダマスオ ビノデザイン 北九州市立美術館コレクションより
宮崎に生まれた瑛九(1911-1969)は、14歳にして美術学校で勉強するために上京、十代のうちから「みづゑ」、「アトリエ」などに美術評論を展開した早熟な青年でした。19歳頃からは、写真評論や、作家自身が「フォト・デッサン」と名づけた、物の形を直に印画紙に焼き付けるフォトグラムの制作を展開します。シュルレアリスムの運動に注目していた彼のフォト・デッサンには、シュルレアリスムの影響が色濃く見られます。瑛九はフォト・デッサンを制作すると同時に、銅版画、リトグラフなどの版画にも取り組みました。彼の作品には時代のもつ雰囲気が色濃く映し出されています。
作家、画家、映画監督など多彩な活躍で知られる池田満寿夫(1934-97)は、画家を目指していた20代はじめに瑛九に出合い、彼の勧めで色彩銅版画の制作を開始します。瑛九の主催するデモクラート協会にも参加、その後は国際版画ビエンナーレやヴェネツィア・ビエンナーレなどの大きな展覧会に参加し、国際的に知られてゆきました。池田の表現力の豊かさは、線の濃淡が美しい銅版画や色彩鮮やかな石版画など、さまざまな作品を生み出しました。親子ほどにも年の離れた二人でしたが、お互いの作品を評論しあうなど、師弟というよりは、友人として、また同志としての絆で結ばれていました。
今回の展覧会は、北九州市立美術館所蔵の瑛九による油彩画、銅版画およびフォト・デッサンと、池田満寿夫による版画シリーズに加え、瑛九のフォト・デッサンに用いられた型紙などの資料を加えて構成されています。闊達かつ繊細な造形、巧みな構成力、また奥深い美意識において深い共感を持って交流した二人の作家が生み出した美のデザインをご堪能ください。
- 主催者
- 北九州市立美術館
- 休催日
- 会期中無休
- 観覧料
- 一般500(400)円、高大生300(200)円、小中生200(100)円
- 展覧会ホームページ
- http://kmma.jp/
- 展覧会問合わせ先
- 北九州市立美術館分館 Tel.093-562-3215
会場情報
北九州市立美術館分館 キタキュウシュウシリツビジュツカンブンカン
Kitakyushu Municipal Museum of Art, Riverwalk Gallery
- 会場住所
-
〒803-0812
北九州市小倉北区室町1-1-1 リバーウォーク北九州5階 - ホームページ
- http://www.kmma.jp
登録日:2004年8月18日