美術館は、展覧会を企画し、来館者に作品を鑑賞する場を提供するばかりでなく、美術作品を収集し、保存するという大切な役割も果たしています。今回の新収蔵品展では、2004年度に寄贈を受けて、新に収蔵品として加わった作品を一堂に公開することで、当館の収集活動を紹介いたします。
津高和一(つたか わいち)の油彩画2点、奥田善巳(おくだ よしみ)の油彩画およびドローイング22点、藤本由起夫(ふじもと ゆきお)の版画1点、石原友明(いしはら ともあき)の立体1点の、4作家26点を展示します。
特に、津高和一の作品は、ブラジル滞在期に制作されたもので、約30年ぶりに日本へ里帰りを果たしました。これにより、これまであまり日本では知られることのなかった、津高和一のブラジル時代の一端が明らかになりました。また、初期から晩年に至る46点を所蔵する当館にとって、コレクションの更なる充実を図ることができました。
併催の常設展では、国内外の版画を中心に紹介する予定です。