当館では開館以来シャガールの作品を収集の中心に位置づけ、現在では1,200点を越すコレクションを形成するに至りました。これは国内外を問わず、最大級の「シャガール・コレクション」であることはいうまでもありません。
当館では第一展示室を常設の「シャガール展示室」とし、年4回程度、定期的に展示替えを行い、シャガールの作品の魅力を紹介しています(版画作品は保存のため会期中に入れ替えを行います)。
神に直接コンタクトする手段として音楽や舞踊を重視したユダヤ教の敬虔派「ハシディズム」を奉じる家庭に生まれたシャガールは、子供の頃から音楽を好み、長じて画家になってからもしばしばこれを主題に取り上げました。今回は当館所蔵の版画コレクションから、「音楽」をモティーフにした作品をご紹介します。