長谷川沼田居(1905-1983)の生誕100年を記念する回顧展を開催します。足利市に生まれ、15歳で田崎草雲の弟子・牧島閑雲に南画を、のちに閑雲の息子・如鳩に洋画を学んだ沼田居の作品は、日本画、水彩画、クレヨン画、さらには克明な鉛筆画と多岐にわたります。1960年頃から視力が減退し、右目に続いて左目も摘出、全盲という苦境に立たされながらも、描くことは生きることに等しく決して筆を折ることはありませんでした。
本展は、3年前の大規模な回顧展の後に新たに発見された作品を含め、沼田居の画業をあらためて検証します。また、沼田居作品に衝撃を受けた現代作家数人の作品も展示し、現代においても影響力をもち続ける沼田居作品の魅力を明らかにします。