島根県立石見美術館では、開館記念展第二弾として「江戸の奇才 北斎展-葛飾北斎とその弟子たち-」を開催します。葛飾北斎(1760~1849)は、いうまでもなく雪舟同様世界的に知れれた日本が誇る絵師の一人です。70年にも及ぶ長い画業の中で、北斎は肉筆画、浮世絵版画、摺物、版本と幅広い分野で活躍をしました。それらの作品が海外に渡り、印象派の画家たちに衝撃を与えたことはよく知られています。また、「葛飾派」と呼ばれる北斎門人の数は約200人にも及び、数多くの作品も残っています。
この展覧会では、津和野町の葛飾北斎美術館の協力を得て、館蔵品と個人蔵の作品から北斎だけでなく、その門人たちの多様な作品44点を合わせた150点を展示いたします。しかも、今回はそのうち約50点が初公開で、北斎研究者も見逃すことの出来ない内容となっています。他館には巡回いたしませんので、ぜひ島根県立石見美術館に足を運んで、北斎芸術をご堪能ください。