朝鮮のやきもの展は、総務省が本年進めている“日韓友情年2005”に協賛して開催するものです。韓国の美術で日本に最もなじみが深く、また日本人に最も好まれている美術工芸品は、陶芸だということで、開催することとなりました。日本と韓国の友情年ということですが、朝鮮半島全体のやきものということで、朝鮮のやきもの展として紹介します。
本展では、高麗時代に中国の越州窯の影響を受けて発達し、本家をしのぐほどに成長し、翡色青磁と呼ばれた高麗青磁と高麗独自といわれる象嵌青磁をはじめとする高麗のやきものと、日本では三島と総称したり、三島と刷毛目に分けたりする粉青と秋草文で代表される染付作品などの李朝のやきものを展示します。
朝鮮の風土から生まれた独自の美意識を、やきものを通してくみ取ってもらうとともに、楽しんでいただきたいと思います。