タイトル等
近代の美術
会場
石川県立美術館
会期
2005-06-21~2005-07-18
休催日
無休
開催時間
午前9時30分から午後5時まで
(観覧券の発売は4時30分まで)
観覧料
一般 大学生 高校生以下
個人 350円 280円 無料
団体 280円 220円 無料
団体(20 名以上)
65歳以上は個人でも団体料金
概要
前田育徳会の所蔵する文化財は、その大半が歴代藩主の収集あるいは使用したもので、どちらかといえば古美術というイメージが強い、その中にあって、明治に入ってからはヨーロッパや日本の、近代絵画や彫刻も収蔵されています。
今回展示する西洋絵画のコレクションは、明治43年、明治天皇・皇后両陛下の本郷邸への行幸に際して、当時の16代当主利為(としなり)によって、新築した洋館を飾るために収集されたものが中心です。これらの絵画は、主に日本とヨーロッパの美術交流に多大な功績を残したことで知られる画商の林忠正が、フランス滞在中に収集した三百余点の中から、日本近代洋画の父ともいわれる黒田清輝(くろだせいき)やフランスで室内装飾を学んだ野口駿尾(のぐちしゅんび)らによって撰ばれたものが中心です。こうして収集された作品は、大きく二つのグループに分けられます。一方は、デュモン、ロッサーノ、ル・デュックといった伝統的、あるいは保守的ともいえる描法による風景画、風俗画の類であり、もう一方はブーダン、ギョーマン、アマン・ジャンといった印象派に関係づけられる画家たちの作品です。この両者を見ると、今日では前者はほとんど忘れられた存在であり、これまで数多く開催されてきた西洋絵画展の中でその名前を見いだすことは難しい。それに対して後者は、印象派に関連した展覧会で紹介され、親しまれています。
今回、こうした西洋絵画と合わせて、近代の日本画、彫刻も展示しますが、米原雲海作「竹取翁」は明治43年第3回文展出品作であり、島田墨仙筆「塙保己一像」のように、昭和16年第4回新文展に出品されたものを国が買い上げたために、あらためて揮毫してもらったものなど、作品の多くは官展系の作家のものであり、当時の前田家がそういった作家たちのパトロン的存在であったことがうかがえます。今回は、前田家鎌倉別邸で使用されてきて、久方ぶりに展示する4点を含む西洋絵画11点と日本画、彫刻等計23点を展示します。
ホームページ
http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp
展覧会問合せ先
076-231-7580
会場住所
〒920-0963
石川県金沢市出羽町2-1
交通案内
●金沢駅北陸鉄道バスターミナル東口0番乗場「城下町かなざわ周遊号」県庁前(石浦神社前)下車徒歩5分
●金沢駅東口からタクシーで約4㎞、15分
石川県金沢市出羽町2-1
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