タイトル等
オラファー エリアソン 影の光
会場
原美術館
会期
2005-11-17~2006-03-05
休催日
月曜日(ただし祝日にあたる1月9日は開館しその翌日1月10日を休館)、年末年始 (12月26日~1月4日)
開催時間
11時-17時 (祝日の11月23日を除く水曜のみ20時まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
観覧料
一般1,000円、大高生700円、小中生500円 (原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料、20名以上の団体は1人100円引) 会期中、JR品川駅みどりの窓口にて各種前売り券を発売(各100円引)
主催者
主催:原美術館
協賛:HUGO BOSS
概要
本展は、オラファー エリアソンの、日本の美術館における初個展となります。光や色、空間を操り、われわれを独自の世界に誘う作品群の中から、初期代表作「Beauty」(1993年)、最近作インスタレーションに加え、2006年(会期終了後)、原美術館屋上に設置、公開予定である、パーマネントインスタレーションのドローイングやスケールモデルもあわせて紹介いたします。今回、出品される「Beauty」は、光を霧に投影させたシンプルな仕掛けでありながら、はかなく美しい虹を見事に描写した名作といえます。エリアソンは、光、水、風、匂い、温度といった、自然界に存在する基本的な要素を駆使し、自然現象を人々に体験させるインスタレーションを展開します。作家は、一貫して、私たち人間が環境をどのように知覚、認識するか、そして、その環境に人がいかに適応するかということへの興味に突き動かされ、制作を続けてきました。
例えば色。色は、それ自身実体のない抽象的な存在ですが、私たちがモノや外界を認識し、あるいは何かを感じる重要な尺度となります。「レッド」「ルージュ」など、言葉は違っても、「赤」という色に対して、人は異文化間でも、おおまかには共通の認識をもつでしょう。注意を引き、気分を高揚させる特性から、古くから旗や記号に赤が用いられてきました。闘争やら危険を連想するのは、歴史や教育に負うところが大きいでしょう。一方で、血を連想して気分を悪くしたり、熟したりんごを美味しそうと思うのは、私的経験が多分に影響しています。本展でも作家は、色にまつわるさまざまな問いかけを試みています。赤と黄色の境界は?色のない世界では、私たちはものをどのように知覚するのでしょうか?
エリアソンの作品は、鑑賞者が知覚し経験することで成立する、という要素が特に強いといえます。その解釈は、鑑賞者の背景にある文化、歴史によって、さらにはその時々の心理的状況にも左右されるでしょう。彼の作品と対峙することにより、われわれは自己の意識と向き合うことになります。彼の作品は、私たちが自身の感性を研ぎ澄ますための装置の役割をはたします。オラファー エリアソンの作品において特筆すべきは、技術にとどまらない表現力といえます。崇高さすら感じさせる作家の作品世界を堪能していただきたいと、願います。
ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp
展覧会問合せ先
03-3445-0651
会場住所
〒140-0001
東京都品川区北品川4-7-25
交通案内
JR・京浜急行《品川駅》高輪口より 徒歩15分
都営バス《反96》系統 《御殿山》停留所下車、徒歩3分
京浜急行《北品川駅》より 徒歩8分
ホームページ
http://www.haramuseum.or.jp
東京都品川区北品川4-7-25
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