平野美術館は、浜松に生まれ、美術をこよなく愛し、自らも絵筆をとった平野素芸と憲の父子二代にわたり収集したコレクションをもとに、1989年に開館いたしました。
近代日本画の収蔵作品展をはじめ、地元にゆかりのある現代作家の企画展などを開催し《街に開かれた美術館》を目指して活動を続けてまいりました。
今回の展覧会では、そんな当館の歴史をたどるとともに、浜松で生まれ、また、浜松で制作活動を続けた作家たちの作品をご紹介いたします。
さらに、特別展示といたしまして、故 佐々木松次郎のご子息である佐々木忠夫氏のご協力のもと、”聖母マリアの画家 佐々木松次郎”の世界を併せてご紹介いたします。佐々木松次郎は、1897年浜松市元城町に生まれ、カトリックの洗礼を受けます。1922年東京美術学校西洋画科を卒業。1924年より静岡県西遠女子学園に奉職し、1973年享年75歳で逝去するまで、慈愛に満ちた聖母子像の作品を多数描き続けました。
ぜひこの機会に、浜松ゆかりの作家の作品を通して、浜松の文化にふれ、その活躍を知っていただければ幸いです。
-内容-
当館の館蔵品の中から、浜松ゆかりの作家の作品約50点を紹介いたします。
また特別展示といたしまして、聖母マリアの画家 佐々木松次郎の世界を併せてご紹介いたします。(展示室の一部を使い、25点の作品を展示します)
《主要出品作家》
【日本画】
秋野不矩、栗原幸彦、鈴木三朝、野島青茲、松倉茂比古、八木幾朗 他
【洋 画】
川邉耕一、木津文哉、佐々木信平、佐々木松次郎、長岡宏、山内和則、山城道也 他
【版 画】
牧野宗則、柳澤紀子 他
【工 芸】
河合勘二、蓮田脩吾郎 他
※会期中には一部展示替えを予定しています。