文人画に限ったことではありませんが、画家たちは自分の考え方や想いをいろいろな方法で伝えようとします。実際の風景を描くことで郷土への想いをあらわそうとする人、教えを広めるために絵の中にメッセージを込める人、異国へのあこがれを描かれた画や書をまねることであらわそうとする人など・・・・
その想いを伝えるために、画家たちはいろいろな手段を用います。山や岩の描き方、木や草花の描き方、あるいは筆や墨そのものの使い方にも工夫をこらして、自分たちの想いをせいいっぱい伝えようとしました。本展覧会では、当館所蔵作品の中から、文人画に見られる様々な描き方や表現方法を、その技法・手法に分けて紹介します。