古典の名作から印象派に至るまで、600年におよぶヨーロッパ絵画の名品を数多く所蔵するポーランドのヨハネ・パウロ二世美術館のコレクションから、17世紀の絵画に焦点を当て、ヨーロッパの各地で、それぞれ特徴ある美術様式を発展させた画家たちの作品をご紹介します。
17世紀。日本では江戸時代が始まった頃、ヨーロッパではバロックと呼ばれる芸術様式が大流行します。イタリアで生まれ、各国に広がったこの様式は、ダイナミックな構図や、ドラマ性を感じさせる明暗法などが特徴となっています。
本展では、イタリアのカラヴァッジオ工房やオランダのレンブラント、スペインのベラスケス、ムリーリョなど、巨匠・名匠と呼ばれる作家の作品50点を展示します。彼らが自然と人間、歴史と神話を媒体に、豊かな想像力と卓越した技法で描き出した重厚な世界をご堪能ください。