「本展は、ドイツでその創造性を点火させた日本のアーティストたちを「D/J Brand(ディージェイ ブランド)」という一つのゆるやかなブロックの中に包み込んでみることによって、それぞれのアーティストが作り出す作品の特質を、あらためて日本とドイツという文化資本の差異から検証しようとするものです。」
展覧会は絵画、インスタレーション、メディアアートなどの作品から構成され、ドイツに学び、ドイツでの研鑽を批判的に継承することによって独自の作品を作り上げていった、今日の「D/J Brand」アーティストの真価が披露されます。
会場ではドイツの各美術大学がパネル展示により紹介され、さらに、脇田和(本学名誉教授 25-30年 ベルリン国立美術大学)、東山魁偉(33年 本学研究科卒 33-34年 ベルリン大学哲学科美術史学部)、ヨーゼフ・ボイス(1984来日、本学にて講演会)など、「D/J Brand」アーティストに強い影響力をもった作品を併せて展示することにより、その「Brennpunkt(発火点)」をも見極めようとするものであります。