就学期(5歳から13歳まで)を銚子で過ごした浜口陽三(1909年-2000年)は、メゾチントという銅版画技法による静謐で詩的な作品によってサンパウロ・ビエンナーレ等において大賞を受賞しました。
また、市原市在住の深沢幸雄(1924年-)は、独学による多彩な銅版画技法をメキシコへ伝えた功績により、メキシコ政府より文化勲章を授与されました。
このように千葉県に関係する二人の作家は国内だけでなく、海外での評価が高いことでも知られています。
本展はこの二人の巨匠の作品を中心にして、同時期に活躍した池田満寿夫(1934年-1997年)等の作品を紹介、各作家の個性を比較し、その魅力について考えてみようというものです。