吉田隆子は、北海道出身の画家・三岸好太郎に大きな影響を与えた女性作曲家です。三岸は、〈黄服少女〉〈少女の首〉などで吉田隆子をモデルにするとともに、さまざまな音楽的知見を彼女から得て、後年の、音楽と美術を結びつけた独特の画論を形成する契機とします。また、同時に、彼女と一緒に聴きに行った新交響楽団コンサートから、傑作〈オーケストラ〉の着想を得たとされています。
今回のコンサートでは、日本最初の女性作曲家のひとりである吉田隆子の世界をたっぷりとご紹介します。
*出演者*渡辺ちか(ソプラノ)、則竹正人(バリトン)、浅井智子(ピアノ)
*曲 目*吉田隆子「カノーネ」「君死にたもうことなかれ」ほか