タイトル等
横山大観 生々流転
年に一度の特別公開
会場
東京国立近代美術館
会期
2005-10-08~2005-12-18
休催日
毎週月曜日(10月10日[月・祝]は開館、翌11日[火]休館)
開催時間
午前10時~午後5時(金曜日は午後8時まで)
入館は閉館30分前まで
観覧料
一般: 420円(210円) 大学生: 130円(70円) 高校生: 70円(40円)
※( )内は20名以上の団体料金
※小・中学生、65歳以上は無料でご観覧いただけます。
無料観覧日…11月3日[木・文化の日](全館)
概要
山桜が音もなく散り始める、ひっそりと静まりかえった山中。雲煙は樹木をぬらし、葉を伝って一粒の水滴となり、大地にしみ込みます。湧き水は幾筋かのせせらぎとなり、それらが集って作る渓流はしぶきをあげて山間を流れ、樵夫や馬の喉を潤します。山野松林を抜けると支流は合わさり、やがて大河となります。滔々とした流れは、岸辺を行く旅人たち、舟を浮かべる漁師を見ながら、さらに雨を集めて人家を過ぎると大海に注ぎます。上下に限られた画面ながら無限の広がりを暗示させる大海原にはしだいに暗雲がたれ込め、逆巻く波と渦巻く風雲のはざまからは飛龍が昇天していきます。
横山大観の≪生々流転≫は、一滴の雫がやがて川となり大海に注ぎ、最後は龍となって天に昇るという水の一生を、40メートルにもおよぶ大変長い画面に描いています。
仏教に「生々流転」という言葉があります。その意味は「万物が永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わってゆくこと」というものです。大観の≪生々流転≫に描かれる水もまた、龍として天に昇ったのち、再び一滴の雫に姿を変えて新たな一生を送ります。そこからは、繰り返し姿を変えながら終わることのない水の生涯だけでなく、大観の自然観や人生観をもうかがうことができるでしょう。
長大な画面にもかかわらず、どこにも破綻のない完璧な構成で、しかも密度の高い≪生々流転≫は、1923年、日本美術院再興第10回展覧会に出品されました。55歳になる大観の気力が充実したこの作品の前半部分と後半部分を2期に分けて「所蔵作品展 近代日本の芸術」で公開します。年に一度のこの機会に、壮大なスケールをもつ≪生々流転≫の魅力をぜひご堪能ください。
ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場住所
〒102-8322
東京都千代田区北の丸公園3-1
交通案内
東京メトロ東西線 竹橋駅 1b出口 徒歩3分
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https://www.momat.go.jp/
会場問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都千代田区北の丸公園3-1
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