スペインが生んだ20世紀最大の画家、パブロ・ピカソ。新しい表現を見出す為、「創造と破壊」を繰り返し、各領域に優れた独創性を発揮したピカソが、1945年、64歳にして南フランスの陶器の町、ヴァロリスにて出会ったのが陶芸でした。以来、土と炎による造形の虜となったピカソは彫刻や絵画の要素を併せ持つ陶芸を心から楽しみながら制作し、91歳で生涯を閉じるまでに4000余点もの陶芸作品を生み出しました。天才の手によって生命のいぶきが吹き込まれた陶芸作品は、ピカソ独自の豊かな発想と自由奔放さが溢れ出んばかりに充満しています。本展では、陶芸と版画による至高の作品約25点を展示致します。