グリム童話を知っていますか?
グリム童話は、ヤーコブ(1785~1863)とヴィルヘム(1786~1859)のグリム兄弟がドイツに古くから伝わる民話を体系的にまとめたメルヒェン集です。「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」「シンデレラ(灰かぶり)」「白雪姫」「ブレーメンの音楽隊」…。これらの有名な物語の題名を聞けば、思い出す人も多いのではないでしょうか。
グリム兄弟の二人はドイツのハーナウに生まれ、ともに大学で法律を学んだ後、図書館員となって、文学、民俗、神話、歴史、法律など多方面の学問を研究し優れた成果をあげました。なかでも、彼らが力を尽くしてまとめあげたドイツ童話集が作られたことが知られています。
本展では、ドイツ・カッセルのグリム兄弟博物館の所蔵作品より、19世紀から現代にいたる、古今のグリム童話集の挿絵や復刻本をはじめ、グリム兄弟に関する資料、身の回り品、日本初公開のエーミール・グリム(グリム兄弟は次男と三男、エーミールは六男)の水彩画、グリム家にまつわる料理レシピなど約290点を展示し、グリム兄弟の生涯とともに、今でも世界中の人々に愛されつづけるグリム童話の魅力を紹介します。
子どもから大人まで世代を越えて親しまれるグリム童話の世界をどうぞお楽しみください。