タイトル等
アジアのキュビスム
――境界なき対話
会場
東京国立近代美術館
会期
2005-08-09~2005-10-02
休催日
月曜日(ただし、9/19は開館)、9/20
開催時間
10:00~17:00、金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
観覧料
一般650(550/450)円、大学生350(250/200)円、高校生200(150/100)円、小・中学生無料。※( )内は前売/20名以上の団体料金の順。 いずれも消費税込。
主催者
東京国立近代美術館、国際交流基金、韓国国立現代美術館、シンガポール美術館
概要
① キュビスム―――直訳すると立方体主義、でしょうか。一説によれば、1908年、ピカソのアトリエでブラックの風景画を眼にしたマティスが、幾何学的な線と面によって表現された画中の家を「小さなキューブ(立方体)」と評したのが、この名称の起こりとされています。

② 「存在のリアリティは、多数の視点から対象を分析し(解体)、それを一枚の画布上で概念的に再構成(総合)していくことによってこそ、十全に表現される」という認識に支えられた、キュビスムの新たな「まなざし」の発明は、同時期にアインシュタインによって提唱された相対性理論にも比されるべき、20世紀美術最大の革新とみなされています。

③ では、いわば西欧モダニスムの本流といえるこの「キュビスム」と、「アジア」とが出会った時、そこには何が生まれたのでしょうか。「アジアのキュビスム」、一見対極にあるようにも見えるこの二つの言葉が組み合わさると、実に不可思議な響きを帯びてきます。本展は「アジア」と「キュビスム」、両者の出会いが生み出した芸術的所産を包括的に紹介する、初めての展覧会となります。

④ ピカソとブラックが1910年前後のわずかな期間に生み出したキュビスムはきわめて観念的な造形実験であり、当時彼らの作品を直接見ることができたのは限られた人だけであったにもかかわらず、様式においても、芸術観においても、その後の美術の展開に地域を越えた広範な影響を及ぼしてきました。アジア諸国も例外ではありません。今回の出品作が1910年代から1980年代にまで渡ることからもわかるように、キュビスム受容の時期や内実は、当然ながらそれぞれの地域によって異なります。しかし「キュビスム=視覚の革命」というフィルターを通すことではじめてあらわになる多様性と普遍性は、個々の国家的枠組みを越えた「アジアの近代美術」の在り方を明らかにし、そしてまた「西対東」という単純な二項対立を超えたところに見出される、新たな「アジア」の輪郭を描き出すことになるでしょう。

【トークイベント】
8月27日(土) 中村一美(美術家)&松本透(当館企画課長)
9月17日(土) 木下長宏(評論家)&林道郎(上智大学助教授)
*各回14:00 - 15:30(会場:当館講堂)、聴講無料、申込不要、先着150名

【担当学芸員によるギャラリートーク・・・
ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場住所
〒102-8322
東京都千代田区北の丸公園3-1
交通案内
東京メトロ東西線 竹橋駅 1b出口 徒歩3分
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