タイトル等
伊砂利彦―型染の美
ISA TOSHIHIKO Beauty of Stencil Dyeing
会場
東京国立近代美術館工芸館
会期
2005-04-26~2005-06-26
休催日
月曜日休館、但し5月2日(月)は開館します
開催時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般 200(100)円、大学生70(40)円、高校生40(20)円
*小・中学生および65歳以上は無料
*( )内は20名以上の団体料金、消費税込み
*5月1日(日)・18日(水)、6月5日(日)は無料観覧日です
主催者
東京国立近代美術館
概要
1924年京都に生まれた伊砂利彦は、型染の制約から生まれるシャープなフォルムとリズミカルな構成に着目し、長年制作活動を続けてきました。そのモダンな作風は、染織界のみならず、多くの美術愛好家からも高い評価を得ています。

陶芸家・富本憲吉の「模様から模様を造らず」という言葉に感銘を受けた伊砂は、まず山野をめぐり、熱心に写生を行いましたが、それは単に題材を求めるというよりは、自然の移ろいからリズムとパターンを掴み取ることを目的としていました。そこから得たイメージは、型紙を刀で切り出した鋭いフォルムへと転じ、〈松〉、そして〈水〉の連作へと展開していきます。

1970年代の初め、伊砂は、あるピアノ演奏会で「演奏された音がはっきりとしたタッチで、何かものの形になって体に飛び込んでくる」のを体験しました。イメージの奥底から確かなパターンを抽出し、そこから自律的に生成する文様の創造を試みていた伊砂は、ここで「音楽」という主題を得ました。また、同じ型を繰り返す構成も増え、よりリズミカルで抽象的な印象をもたらすようになります。

1980年代に入ると、今度は折々の生活体験が作品となってあらわれました。長唄の唄い手という立場から発した〈道成寺〉、沖縄赴任にはじまった〈鎮魂歌〉など、作家の内面に沸き立つさまざまな想いが文様というフォルムにおいて迸り出てきました。この頃から、それまで比較的抑えられていた色彩に鮮やかさと力強さが加わって新たな一面を示すようになりました。

本展では型染に蝋染を併用した初期の作品から近作に至る、着物や屏風、額面など約80点を並べ、文様と染の美を探究し続ける作家の造形思考の軌跡を辿ります。

*会期中、一部作品の展示替えがございます。出品目録と展示スケジュールについては館内配布物または東京国立近代美術館HP(http://www.momat.go.jp/)をご覧下さい。
ホームページ
http://www.momat.go.jp/
展覧会問合せ先
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場住所
〒102-0091
東京都千代田区北の丸公園1-1
交通案内
東京メトロ 東西線 竹橋駅 1b出口より 徒歩8分
東京メトロ 半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅出口2より 徒歩12分
ホームページ
https://www.momat.go.jp/cg/
会場問合せ先
03-5700-8600 (ハローダイヤル)
東京都千代田区北の丸公園1-1
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