19世紀末に流行した装飾芸術振興運動「アール・ヌーヴォー」を引き継ぎ、1920年代から30年代にかけ世界を席巻した「アール・デコ」―。
このきらびやかで、かつ懐かしい装飾様式を、絵画、彫刻、建築、インテリア、ジュエリー、服飾など世界の名品約200点を一堂に集め、紹介します。
2003年にロンドンで開催された「アール・デコ1910―1939」展をもとに構成し、日本では「アール・デコ」をテーマとした初の大規模展覧会です。「アール・デコ」様式は、近代的な機能主義に還元されない「装飾芸術」最後の展開と言われます。そうした展示では、「アール・デコ」様式の作品を単純に紹介するだけでなく、エジプト、中国、など多様な影響源やエキゾティシズムなども紹介。「アール・デコ」様式の基点となった1925年のパリ現代産業装飾芸術国際博覧会の様子や、北米や日本をはじめとする世界へ伝播していった流れを、テーマ立てしながら分析します。