ポルトガル中部、首都リスボンの西北西約30kmにある町シントラの近代美術館が所蔵するベラルド・コレクションの中より、厳選されたポップ・アート作品を公開します。
このコレクションはジョゼ・ベラルド氏によって「広く社会に貢献されるべきである」という信念のもとに収集されており、20世紀モダン・アートのまとまったコレクションとしては、ヨーロッパで有数のものです。今回の展覧会では、ポップ・アートの先駆者マルセル・デュシャンの作品をはじめ、60年代にニューヨークで開花するポップ・アート作品を中心に、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、スウェーデンなどの作品を含めた80点、64作家の作品を一堂にご紹介いたします。
本展は、ポップ・アートを時代の様式としてとらえるのではなく、20世紀以降、コンスタントに現れる、芸術の重要な要素としてとらえ、その全貌を探る意欲的な試みです。コレクターのベラルド氏の個性も感じられるこれらの作品のほとんどが、日本初公開となります。
【内容】
1950年代イギリスに誕生し、特にアメリカの大消費社会を背景に発展したポップ・アート。本展では、ポルトガルが誇る近現代美術コレクションであるベラルド・コレクションから、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、ジェイムズ・ローゼンクィストをはじめとしたポップ・アートの名作とその流れを汲む作品80点を紹介。