"阪神淡路大震災(1995年1月17日)から10年が経過しようとしている現在、我々は未曾有の大惨事を「より客観視するべき」なのか、あるいは「風化させてはならない」のでしょうか。
米田知子は「記憶」をテーマに制作する写真家です。
その""Scene""シリーズは、一見すると何の変哲もない風景ですが、実はそれは歴史の負の記憶(戦争など)をはらんだ特殊な場所であり、その事実を知った我々は、たちまち内省と想像力を喚起されます。
本展は「震災から10年」をテーマに、芦屋市内を撮影した""Scene""シリーズの新作カラー写真8点、および震災直後に神戸周辺を写した未発表のモノクロ写真10点から構成されます。
本展が、美術という切り口により、「10年」という時間のもつ意味について共に考察する場となれば幸いです。
■関連企画
[震災10周年記念イベント]
■「スペシャル・プレビュー」
2005年1月15日[土]-17日[月] 13:00→17:00
(16日[日]のみ16:00閉館) 入場無料
本展および「伝えたいあの日:震災記録写真展」*をご覧になれます。
■「米田知子 アーティスト・トーク」
2005年1月15日[土] 14:00 聴講無料
■「タイガー大越 スペシャルコンサート」*
2005年1月16日[日] 17:00開演(16:30開場)
入場料2,000円
[ヒーリング・イベント]*
会期中毎週[土]14:00→15:30
米田知子展の展示空間に、ボランティアグループ「とまと」による震災資料閲覧コーナーを設置。
あれから10年たちました。作品を前に、それぞれの「想い」を語りあいませんか?
ボランティアグループ「とまと」のメンバーが、皆さまのお越しをお待ちしています。
*印は芦屋市立美術博物館とボランティアグループ「とまと」との共催事業です。"